最近の50代ってどうよっていう話
■使いにくいだろうなぁと思う55歳
50代と聞くと、やっぱりけっこうじじいだよね。まあ、それは認めます。でも、サザエさん一家の波平さんって54歳くらいだったよね。私は55歳だから、彼よりも年上なわけだけど、どうもあんな感じじゃないと思えたりするんだよね。
たとえば、ジム(公共施設ね)に通ってトレーニングをしているし、たまに泳いでるし、髪の毛ちゃんとあるし、盆栽はやらないし。ま、波平さんって昭和の時代の50代だから、ちょっと違うのはわかる。確かに体力や知力、忍耐力に衰えは感じるし、立ち上がる際に「いててて」なんてなることはあるけど、まだまだ働けるとは思う。社会には貢献できると思うわけです。
でも、その一方で雇用する側からすれば、嫌われるのも十分に理解できる。
50代といえば、人生後半であり、昼間でいえば午後3時のおやつの時間的なポジションにある。半世紀も生きているわけだから、考え方や生き方、習慣などもかたまってしまっていて、おいそれとそれを変えることはできないはずだ。それに、たとえば管理者が30代だとしたら、50代の新人を使うのって大変だと思う。だから雇用側が50代を採用したくないのは十分に理解できるわけです。
■50代の雇用を増やすにはシステムの変更が不可欠
さて、じゃあまだまだ働ける50代が、自由に仕事を選ぶことができる環境って、どうやったら作り出すことができるかって話だけど、これ、民間企業の努力ではどうにもならないと思うんだよね。つまり、政府がなんらかの対策を講じなければならないと思うわけです。最近では、業界によっては大幅な人材不足が問題になっているようだけど、政府はこれを見越して、海外からの労働力を積極的に活用しようとしていたりする。
でも、ちょっと待ってよ。私たちのこともうまくつかうシステムを考えようよ。
と、思ったりするわけです。
「じじいのことなんか、気にしていられるかよ」
と、若い世代は思われるかもしれない。でも、今、50代以降の雇用を確保するための整備をしておかなければ、その問題は自分にふりかかることになる。
「俺は失業なんかしねえよ」と、そう思われるだろう。でも、多くの人が若い頃にそう考えていて結局悲惨な50代を迎えている。突然のアクシデントで失業するリスクは誰にでもあるものだ。そして、一度失業をすると、たぶんはそれまでのライフスタイルを維持することはできない。
だから、ご自分の将来のためにも、そして日本のGNPを効果的に引き上げていくためにも、まだまだ働くことのできる労働力を活用するシステムを考えていく必要があろうかと思ったりするわけです。
実際、50代以降の労働力をうまく活用すれば、日本経済はもう少し踏ん張り続けることができると思う。まあ、それでも高卒でさしたる仕事もできない私には、仕事はあんまりまわってこないよーな気はするわけだけどね。
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