仕事はないけど寮生活用にノートPCを買った話
■寮生活のためのノートPCをゲット
派遣会社に出向いたことについて先に書いた。私はその後にノートPCを購入することになるのだが、その経緯をちょっとここで書き留めておこう。期間工で派遣となればやっぱり寮かなと思い、ちょっと単身赴任に憧れていたりしていた。
で、寮生活となると、最低限の荷物で生活をしなければならないはずだ。小型のスーツケースなんかにちょっとしたものを詰め込んでいくことになるんだろーなあ。と妄想が膨らんだ。当然のこと、デスクトップPCなんかは持っていけそうにないので、こりゃノートPCくらいは必要かな。なんて結論に至った。
私はモバイル環境として、Androidのキーボード付き端末を持っていたりするけど、常時使うとなると少々画面が小さいので、やっぱりノートだよな。と、走り出した妄想は簡単には止まってくれない。
ただ、まともな仕事はしていない身なので、当然のことお金はない。最近であれば、ChromeBookであれば3万円程度で入手できるし、それに対抗しようとWindowsノートもその程度で入手できるのは知っている。でも、その3万円が惜しすぎるわけです。
そこで近くの中古PCを扱う店に行き、そこでジャンク品のノートPCを探して、2500円程度でそれを購入した。再度書くが、2万5千円ではなく2500円だ。
「これ、動きますかね?」と私。
「ハードディスクは初期化済みなので、その時点では動きましたが、ジャンクなので現状の保証はありません」と店員。
動かなきゃゴミだなと一抹の不安はあったが、私はそれを買って帰ることにした。モバイルCeleronの1.6GHzで、40GBのハードディスク。メモリは256MBに512MBの増設メモリが刺さっていた。現在のPCスペックから見れば、あまりに非力だが、貧乏人のほぼ無職ジジイにはこの程度のスペックが似合う気がした。
さてと、でも動かなければ話にならない。
■格安中古ノートPCはいろいろ問題はある
OSは、konaLinuxのBlackをいれるつもりでいた。konaLinuxは、WindowsOSから派生したディストリビューションのひとつだ。また、Blackは、軽量化指向で比較的認知度が高いものだ。ちなみにこのOS、起動時にも50MB程度のメモリしか食わない。まあ、実際には100MB程度食うときもあるけど、それでも最低1GBから2GB程度を要するWindowsとは比較にならないほど軽量でかつ、誰でもタダで入手し使うことができる。
神様にお願いしながら電源を入れると、どうやらBIOSは動くようだ。また、Linuxもブートしてインストールができそうである。
ところがである。
インストール途中に、CPUが加熱しすぎて、勝手に電源が落ちてしまう。さすが2500円PCである。しかたないので、保冷材を冷蔵庫から持ってきてCPUを冷やしながらインストールを試みた。この努力の甲斐あり、なんとかLinuxのインストールは完了する。その後、ノートをちょっと分解してCPUまわりのホコリを取り除くと、比較的安定して動作し続けるようになった。
しかし問題はまだ続いた。
ハードディスクにも問題があるようで、KonaLinuxが不安定になり、ついにブートもしなくなった。あれこれと対策を講じたが、いまいちなので、試しに別のディストリビューションであるPuppyLinuxを入れ直したら安定して動作するようになった。
PuppyLinuxも軽量化で比較的メジャーなディストリビューションのひとつだ。PuppyLinuxは、RAMにローディングして動くため、ハードディスクへのアクセスが少ない上に動作が速い。
ということで、寮生活で使うノートPCの確保は完了である。あとは仕事があればいいわけだが、実はその派遣会社から、その後連絡がなかったというオチ。このノートPCは、現在私のサブマシンとして機能している。とほほ。
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