50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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ワンコールワーカーのメリットを活かした働き方


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■ワンコールワーカーとは何かの復習

ワンコールワーカーについては、本ブログにおいて何回か取り上げたことがあるので、お読みの方であれば既にご存じのことかと思う。また、既に情報を得ていたり、すでにワンコールワーカーとして働いた経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれない。

ワンコールワーカーとは、要は日雇いバイトであり、家を出る、現場に到着する、仕事が完了するなどのタイミングで、派遣会社にワンコールすることを義務づけられていることからこの名が付いている。派遣会社からすれば、クライアントがその日要求する労働力を確実に提供する必要がある。

労働者が指示通りに動いているかをつぶさに把握する必要があり、もし、動いていない場合には労働力を補填する必要がある。このための措置としてワンコールによる行動監視を行っていると言える。

なお、ワンコールワーカーとして提供される仕事は「誰でもできる簡単な仕事」に限られる。その日に現場に出向いて仕事をするわけだから、熟練が必要な仕事はまかせることができない。現場に行くと、社員などの監督者が各々に指示をする。

「機械のここから出てくる製品のこの部分に亀裂がないかをチェックして、なければこのかごに入れる。かごがいっぱいになったらこの緑のボタンを押せば次のかごが出てくるので、そこに製品を入れる。また、亀裂がある場合には、赤いボタンを押して誰かを呼ぶように」

1分もあれば指示を完了することができる。まさに誰でもできる仕事である。ところがこの「誰でもできる仕事」は、多くの場合とても過酷であることが多い。

この仕事に自分の創造領域は皆無である。朝から晩まで休み無く、ひとつの作業を淡々と繰り返すのみだからだ。途中で指や腕が痛くなったとしても、作業を停止することはできない。とにかくは淡々とロボットのように作業を繰り返す。多くの人間が同様の作業をしているのに、会話は一切ない。これが如何に辛いことかは、実際にこれを経験した人間でなければわからないかもしれない。

また、その一方で賃金は最低水準であることが多い。1日働いて8000円になればいい方である。1ヶ月20日働けたとしても、16万円、実際にはこの額を下回ることだろう。

「嫌なら辞めろ。代わりはいくらでもいる」とまあ、そんな感じだろうか。また、基本が日雇いなので社保などのサポートは一切ない。

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■ワンコールワーカーのメリットを考える

さて、この過酷な労働、ワンコールワーカーにも実はメリットがいくつか存在する。ワンコールワーカーに提供される仕事は、基本的に1日単位だが、中にはいついつから1週間というオーダーもある。そして、この提示された期間であれば、どのように選択してもかまわない。

たとえば来週の月曜日から日曜日までの7日間とあれば、そしてまだその仕事が埋まっていないのであれば、「水曜日と金曜日以外ならできます」といった答え方ができるわけだ。また、金がなくて困っているのなら「全日できます」と7日間を総取りすることもできる。つまり、自分のスケジュールや状態にあわせて、提示された仕事を取ることができる。

ちなみに俺の場合は、1週間のオーダーなら、3日行って1日休み、また3日行くというスケジュールで取るかもしれない。また、2日おきに1日の休みを挟むといった形でその仕事を受けることもあることだろう。

基本的に日雇い労働なわけだから、あくまでも単位は日である。よってどのような組み合わせで仕事をとろうとも、かまわないわけである。しかし逆に、人員の調整により、1週間の仕事が、3日に突然変更される場合もある。「明日からいらないので」といわれてしまうリスクもあることは、把握しておいた方が良いかもしれない。

また、もう一点のメリットとして、働けばその日の夕方には金を得られるという点だろうか。働いた後に現場で、もしくは派遣会社を訪れれば、その場で1日の賃金を得ることができる。週払いを指定しておけば、翌週にまとめて銀行振込をしてくれる場合もある。

さらにもう一点のメリット。それは、年齢に関係なく仕事を回してくれる可能性が高いという点だ。俺のように50代も半ばを過ぎると、滅多に仕事はないものだが、ワンコールワーカーの場合は、基本日雇いなので、年齢を厳選していない場合が少なくない。

これはこの道に少しだけ足を突っ込んで気づいたことだが、腰の曲がったじいさんやばあさんが、働いていることもあるという点である。まあ、このような年齢になってまで、過酷な労働を強いられるのは、俺としては避けたいと思うが、働く気になれば、そして、少しでも金がほしいと思うのであれば、高齢者であっても働く場は得ることができることになる。

さて、いかがだろうか。過酷な労働ではあるが、活用することのできるメリットもなくなはい。このため、ご自分の事情やライフスタイルと照らし合わせながら、一時の労働を組み込んでみるのも、悪くはないかもしれない。

ただし、無計画にワンコールワーカーの世界に足を突っ込むのは、やめた方がよいかもいしれない。ネットカフェ難民がよく用いるワンコールワーカーだが、そこそこ生きていくことができるため、この生活パターンに浸ってしまう人が少なくないからだ。

ワンコールワーカーには、なんら保証もない。病気をすればそれで終わりの崖っぷちともいえる。夢も希望もなく、日々働いては酒を飲み、そしてまた翌日仕事を入れては働く生活は、ご自身で何らかの脱出策を持たなければ、働けなくなるまで続いてしまう。
そして、働けなくなった段階で、次に行き着く場所、それはストリートライフであることが少なくないのだ。

 


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