素敵な50代を過ごすための40代の生き方
私の場合50代も終盤となっているので、今更素敵な50代を過ごそうとしてもあとの祭であるわけだが、もしあなたがまだ40代であられるのなら、50代を見据えた生き方を意識して歩むことで、案外素敵な50代を手にすることができるかもしれない。
実は、50代になった人の多くが共通して後悔する40代の過ごし方が存在するのだ。
よって多くの50代が後悔していることを、40代のあなたが行わないだけでも、50代のあなたの人生のクオリティは向上することになるはずである。ということで今回は「素敵な50代をすごすための40代の生き方」というお話をしてみることにしよう。
■50代になって40代に後悔を残すことになる理由
後悔とは、過去を振り返ることでくよくよと悔やむことをいう。過去を振り返って悔やむのであれば、あらかじめ悔やむことをしなければ、それだけで後悔の機会を低減させることができるはずである。
ところが実際は、多くの人がこれを繰り返してしまう。これは、その人の愚かさのみが原因ではない。
たとえば、50代になって40代の生き方を後悔する要因には、実は40代と50代の肉体的精神的の差異が大きく関与している。50代の変化について40代では気づくことがない。つまり想定していないことから、50代になってみて初めて40代にしておくべきだったと気づくことになるわけだ。
では、40代では見えない50代の変化とはなんだろうか。これは、肉体的精神的、さらには知的能力などの衰えである。
人は多くの場合、現状そのままで思考したり行動をすることができるものと考えている。加齢と共にさまざまな部分に衰えが生じることを理屈としては理解しているものの、実感はできない。
なぜなら40代になるまでは、おおよそ若い頃と同様に思考し行動ができていた過去がある。このため、今後も自分はこのままの勢いで生きることができるはずと考えてしまうのだ。
また、40代と50代では環境自体も大きく異なる。40代では容易にできたことでも、50代ではそれができない状況下に置かれることが多々あるのだ。
まさか50代になるとこのように行動が制限されるものかと、気づくことはいくらでもある。しかしこれを40代においてすべて把握することは難しい。
よって、さまざまな事を50代になってからと先延ばしにしてしまう。ところが50代になって自己の能力の衰えを感じると共に、環境変化を実感することになる。すると50代ではなし得ないことが多々発生する。
もともと50代になってから行うプランを持っていたわけであり、しかし50代ではそれが難しくなっていることを知れば、当然のこと40代にやっておくべきだったと感じることになる。これは自然なことであり、よほど注意をしておかなければ、同様の後悔をすることになるわけである。
■素敵な50代を過ごすために40代でしなければならないこと
50代になって40代に後悔を残すことになる理由についてご理解いただけただろうか。もしこれをしっかりとご理解いただけたのなら、40代のあなたが今すべきことは既にみえていらっしゃることだろう。
つまり「そのうち」とか「50代になったら」行うことの一切に、40代でとりあえず着手してしまうことである。
なお、後悔の中には「しなかった後悔」と「したことによる後悔」があろうかと思う。実際に「40代で行って失敗をしたらどうする?」というご意見もあることだろう。
これまでも述べているように、40代で先延ばししたことは、50代では着手すらできない可能性が高い。するとその後「しなかった後悔」を引きづりながら年齢を重ねることになる。「しなかった後悔」は、死を目前にした人が最も抱えやすいことなのだそうだ。
一方で「したことによる後悔」が40代にある場合、そのリベンジを50代になって行うことのできる可能性が高まる。
すでに失敗により経験を得ている。このため、その経験の上に次の行動を積み上げることが可能となり、初めての着手よりも少ない労力で行動を起こすことができるようになる。つまり、50代で衰えた能力であっても、その続きであれば、行うことができる可能性が高いわけである。
もしこれをご覧のあなたが40代の方であるのなら、50代に始めようとプランニングしていることのすべてに、是非とも今から着手することをおすすめする。
すると、底辺にいる最低男の私とは出会うことなく、素敵な人生を50代においても歩むことができるはずだからだ。健闘をお祈りする。