50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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「現状の日本で気楽に生きることなんかできるはずがない」に答えてみる


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■日本で気楽に生きることはできるはずがない?

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先日、本ブログをお読みいただいた方からメッセージを頂いた。個人情報もあることから詳細にご紹介することはできないが、30代サラリーマンの方で、年収は800万円程度であり、平均的レベルよりもかなり高い。

この人は、必死に働いて現在の年収を築かれていらっしゃる。しかしそれでも決して楽な生活はできないし、日々多忙で責任も重く、気楽に生きる状況には程遠いという。

「現状の日本で気楽に生きることなんかできるはずがありません」とおっしゃる。

本ブログでは、これまでも必死に働いくことの重要性については各所でふれてきている。よって必死に働くことを否定するつもりは毛頭ないし、むしろこのように必死に頑張っている方々の存在が、日本経済を支えていると考えている。

また、働くことに生き甲斐を見出すことができているのであれば、現在のスキルをさらに高めていく必要性についても各所で申し上げてきているつもりである。

「じゃあ、なんで気楽な人生なんだよ」

と、つっこまれそうだが、本ブログのタイトルを今一度よーくご確認いただきたい。「50代からの貧乏ながら気楽な人生」である。

■下り坂を転がり落ちたその後

昨今、50代になられてあと少しという状態において、下り坂を転がり落ちる人がめだつ。50代といえば、子供は高校から大学へと進学する頃であり、最も教育費がかかる頃といえる。

特にこの頃、突然年収が半減してしまった場合、これはかなり厳しい状況となる。

しかし50代ともなれば、経済的負荷はあと少しで低減方向へとシフトする。子供たちが独立し、お金がかからなくなるからである。

そう、夜明け前が最も暗いのだ。

これまで経済的負担にあえいできた人であればご理解いただけることだろうが、このような苦境をくぐると、物欲よりもむしろ最低限のコストで、人生を楽しむためのコツを強制的に学ぶことになるものである。

これは実際にこのトンネルを抜けた方でなければご理解いただけないかも知れない。しかしトンネルを抜け、重荷が減り始めると、そこには少ないお金でも生活を維持しつつ人生を楽しむことのできる境地に到達できることが少なくない。

まあ、生き方は人それぞれだから、どれが正しいと言い切れるものではない。しかし、そろそろ次の世代に任せ、貧乏ながら気楽な人生をスタートさせてもバチは当たらないと思う。

■青信号よくよく見たら赤信号

なお、メッセージの方は、30代で年収800万円を得られているサラリーマンであるわけだから、多分は十分なエリートであることが予想される。

昨今では30代でやっと年収500万円を超えたという方も多くいらっしゃるし、そんな額は雲の上の話と、現実味さえ感じることができないでいる方も少なくないはずだからだ。

しかしそれでも、経済的に楽ではないというのであれば、ご自身のライフスタイルを慎重に検証する必要があろうかと思う。

「いや、これといって派手な生活はしていないし、同期と同程度のライフスタイルだ」

と、きっとそう思われるはずである。

しかし周囲と同じだから間違いはないというのは、日本人がおかしがちなミスでもある。周囲のすべてが間違っていた場合、そこからは本当のミスをあぶり出すことが難しいからだ。

「赤信号。みんなで渡れば怖くない」ではなく「みんなで渡った青信号。よくよく見ると赤信号」ということになる。

労働者の多くは、必死に働き収入を上げようとする。しかし収入を上げると、それに対応して、まずライフスタイルを引き上げることを考えてしまう。「頑張って豊かに」という言葉を信じ、それを目標として頑張っているはずだからだ。

ところがこれ、労働力と消費を拡大するための資本家側の論理でもあることに気づく必要がある。

資本家からすれば、労働力を確保しなければならないし、市場から利益を得るためには、十分な消費が不可欠である。

大丈夫だろうか。この戦略にのせられてはいらっしゃらないだろうか。

■気楽に生きることができるかもしれない戦略

ちなみに、資本家を目指す人々は、収入の一部で生活を維持し、残りは貯蓄や投資に回す。ましてや、お金がないからという理由では金利手数料ののるローンは組まない。

彼らはお金がお金を生むことを知り抜いている。消費者に対して利便性を提示しては消費を促すが、その一方で自身では得たお金は、消費ではなく再投資に用いる。そして、さらに大きな利回りを得ようとするものである。

年収が800万円であれば、そして現状、ローン地獄にないのであれば、この点に気づかれるだけでも、少なくとも経済的には随分と楽になるはずである。

なお、サラリーマンとして本当にゆとりを持つことのできる年収は2000万円以上といわれている。

この程度の年収がなかれば、実質的な生活は楽にならない。ところが、年収2000万円を超えるサラリーマンの比率は、1000人にひとりかふたりの割合となる。

よって、大多数のサラリーマンの方は、収入部分よりも支出部分に目を向ける必要がある。

「気楽に生きるなど、できるはずはありません」

是非とも、支出部分を徹底検証してみていただければと思う。少なくとも「はずはない」から「かもしれない」に変えることはできるかもしれないからだ。

 


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