50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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若者が自由に生きる上で考えておきたい事とは


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■自由に生きる選択が容易にできる若い世代

前回、「自由に生きる一生を選択する若者が増えている」というタイトルで、大学を出てから働くことを計画的に拒否するとともに、結婚などのこれまでの一般的な人生の軌跡を歩むことなく、自由な時間を謳歌する若者が増加傾向にあることについてふれた。

家族を持ち、家を買い、子供を育て上げることは、これまでの日本国民としてごく一般的な生涯の過ごし方だったはずだが、このルートをあえて選択しない若者が増えているわけである。

日本人を絶やさないためには、二人が結婚をして、二人以上の子供を産み育てる必要があるが、現在の若者は子供はおろか、結婚生活さえ拒否する傾向にある。日本国としてはとても困った問題ではあるわけだが、それでも個々の考えに耳を傾けるならば、納得できない話ではない。

過酷な労働条件の下、国や一部の資本家を儲けさせるために、自分の貴重な時間を割いた上、少ない給与の中から、やりくりをして家族を支えていくのであれば、いっそのこと一人で気楽に生きた方が楽だという彼らの考え方も、決して間違いと一言では言い切れないものがあるからだ。

また、若者には自由に生きる夢を具現化しやすい状況が揃っているように思う。昨今では、地方都市や郊外において、格安の土地やマンション物件は数多く存在する。不動産自体に投資価値を失ったエリアは、今後人口減少が確実となった日本においては、拡大傾向にあるといってよい。実際、車一台分程度の価格で取得できる土地やマンションは数多く存在する。

また、独身者であるわけだから、自分の意志をしっかりと持てば、カネはいくらでも貯めることができる。自由な暮しを夢見て、最低限の生活を断行すれば、年間100万円程度の貯蓄額を積み重ねることなど、さほど難しい話ではないはずである。つまり、誰にでもその気になれば、土地やマンションを数年計画で取得することができるわけである。

また、自由生活を取得するための仕事の選択にも、ある程度の自由がきく。若ければ、さまざまなアルバイトで雇用してもらえるし、ちょっとカネが必要となれば、期間工として働くことさえ難しいことではない。

体力も十分あるし、20代であれば、知力についても問題はない。職種を選ぶことがなければ、そしてしばらくの辛抱だと割り切ることができれば、いくらでも仕事を探すことができるわけである。

賛同者にも事欠かないことだろう。同様の生き方を選択する若者は決して少ない数ではないはずであり、情報共有もできるし、孤独に苛まれることも少ないに違いない。つまり、まだ若い世代であるならば、そして、ちょっとした計画さえ練ることさえできるならば、誰でもそんな生き方を手に入れることができるわけである。

ただし、この生き方を生涯のものとして考えるのなら、今後遭遇するリスクについても、十分に考慮しておく必要がある。若ければ何でもできるが、あなたはいつまでも若いままではないからである。そして、若さを失ったとき、これまでは考えもしない事態があなたを襲うことが多々あるだからだ。

 

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■自由を貫く若者が遭遇する問題とは

では次に、自由に生きることを貫く若者の問題を挙げていくことにしよう。なお、これらの問題の対応策を次に説明するので、凹む必要はない。ご安心いただきたい。

まず考えなければならないのは、仕事の問題である。若ければ、求人雑誌をひらいて履歴書を書き、電話をして面接を受ければ比較的すぐに仕事を得ることができるはずだ。特に20代前半なら、アルバイトなど選び放題である。

ところがこの状態はいつまでも続かない。30代も後半になってくると、徐々にだが、仕事が決まらなくなる。そしてこれは40代においてさらに顕著となり、50代ではアルバイトとてなかなか職を得ることができなくなる。これが現実だ。ところが若い頃にはそんな事態が待っていることをあまり認識できない。

また、定職に就かないという事は、なんらスキルを積み上げないことに等しい。大学の同期がサラリーマンとして必死に働き続けるとき、あなたは自由な時間を謳歌する。これには多くの同期が「羨ましい」といってくれるはずである。しかしあなたが50代になった時も、あなたは派遣社員や短期アルバイトの日々であり、年収は200万円以内であると考えた方が良い。40代以降において、「やはりサラリーマンとして生きていこう」などという路線変更は、時代にもよるだろうが、おおよそうまくいかない。スキルはおろか職歴がない人間を雇用してくれる会社は皆無といってもよいからである。

一方、必死に実績を積み上げた同期の年収は800万円を優に超えたりする。また、妻子がいて長期休暇を海外で過ごしていたりもすることだろう。一方あなたは小屋で静かに暮らす日々である。この格差を50代になって受け止めることができる覚悟が必要となる。

次も、若者は考えがなかなか至らない点だが、老後の問題である。

一人で生きるわけだから家族を持たない。よって老後も一人で暮らす必要がある。また、年金についてもあまり真剣に考えることはないことだろう。定職についているのであれば、厚生年金に加入することになるので、何も考えなくとも年金の受給資格を得ることになる。ところが、定職に就かないのみならず、国民年金についてもあまり考えが至らないし、そもそも年金の保険料を支払っても意味がないと、未納を続けたりする。

ところが人生はさほど長くはない。20代の方が50代になるのは、過ぎてしまえばあっという間である。そして50代になって、老後の不安が一気に増大することになる。老いは生きている以上避けることができない。

老後にはお金以外にも問題は生じる。家があれば、そして妻子があれば、とりあえず居場所は確保できる可能性が高い。また、身体が動かなくなっても、家族が手をさしのべてくれることだろう。しかし、一人で生き続けてきた場合、手をさしのべる人間はいない。親もすでに他界していることだろう。生涯を孤独で生き抜く決意はどうしても必要だ。

 

■自由を貫く若者が問題を回避する方法

さて、いかがだっただろうか。重い未来を感じ取っていただけただろうか。しかしこれは、あくまでも転ばぬ為の知識として受け取っていただきたい。回避策が存在するからである。さっそくこの回避策について、考えを進めていこうと思う。

まずは仕事の問題を回避することにしよう。

歳を取るとともに、仕事に制約がかかることは先に述べた通りだ。20代のようにすぐに仕事は見つからないし、あったとしても50代ではキツい仕事ばかりだ。しかもキツくても、他に仕事はないので選択権はなくなる。過酷な労働を老いた身体に鞭打ちながら継続する必要があるわけである。

もし、そんな未来がイヤだというのであれば、若い頃から準備をしておく必要がある。それは、50代においても仕事を選択する自由を得る準備である。幸いなことに、あなたには人より多くの自由な時間が存在する。この時間を使って、多くの国家資格を取得することである。暇つぶしに図書館へ通い勉強するといったノリでも良い。

50代において採用確率を落とさないために必要なのは、労働環境において重宝される国家資格である。ちなみにこの年齢になった際、スキルがないのであれば、学歴は意味をなさなくなる。それよりは、多くの分野の国家資格を取得しておく方が、採用には大きな力となるはずである。

また、若い頃から小さなビジネスを、空いた時間で展開するのも良い方法といえる。お金をかけずにできる範囲でよいので、小さな商いを始めるのだ。そしてそれを、時間を掛けて徐々に膨らませていけばよい。お若い方なら「時間を掛けて」を「3ヶ月?」と受け取られてしまうかもしれないが、これは10年スパンで考えるべきプロジェクトといえる。しかし、大儲けをするよりも、自由な時間が大切だと考えているはずだから、地道に継続し、ビジネスを少しずつ膨らませていく。この方法のメリットは、多大な先行投資は必要ないことである。つまり、時間を掛ければ、小さな利益を再投資できるので、雪だるま式の資産構築ができる。ただし、ちょっと儲かったからとそれを使ってしまっては意味がない。

儲けた小さな利益を、再投資していけば、徐々にビジネスは大きくなる。そして、50代になる頃、そのビジネスで、最低限でも生活を成り立たせるようにしておけば、あれこれと仕事を探しては、過酷な労働を続ける必要がなくなる。また、小さいながらも長期にわたって続けたビジネスには、必ず固定客がしっかりとついているはずである。生きていくくらいのお金を作り出すことは、さほど難しい話ではないはずである。

次は、老後の準備について考えを進めよう。

誰であっても、いずれは老後を迎えることになる。年金は社会問題としても取り上げられるほど多くの問題をはらむ。しかしだから無視し続けて良いかというと、そんなことはない。短期アルバイトを繰り返す場合、厚生年金への加入はできないかもしれない。この場合国民年金への加入となる。

国民年金は満額納めたとしても、月6万円程度にしかならない。このために毎月およそ1万6千円程度の額を納め続けるのはあまりに無駄だという若者も少なくない。しかし、納めるお金がなかったとしても、最低限、保険金免除の申告は毎年行うと良い。年収は最低限であるはずなので、正規に申告すれば、その年の保険金は免除される。しかしそれでも、25年という最低限の支払い年数には加わる。

また、半額程度は支払い続けていることになるので、仮に生涯支払い続けなかったとしても、申告さえし続ければ、少額ながら年金を得ることは可能である。よって、このシステムは有効に活用する必要がある。

また、自分年金の構築も、20代から始めるべきである。年金用の口座を開設し、毎月1万円程度の貯金を、捨てるつもりで続けていただきたい。25歳から65歳まで40年間貯め続けた場合、無利子であったとしても480万円を手にすることができる。また、同時に投機ではなく堅実な投資についても、深く学んでいただきたいと思う。すると、40年間の貯蓄は、きっと1千万以上の資金となるはずである。

仮に1千万円あった場合、月4万円を引き出したとしても20年はしのげる。65歳から引き出したとして85歳まではOKである。また、年金が40年間すべて申請によって免除されたとしても、年間39万円の保険料を受け取ることはできる。つまり月3万円程度の受給を受けることができる。

さらには、自らの仕事を気楽に行うことができる状況を作り出すことに成功しているとして、その月収が5万円だったとしよう。すると、月の不労所得総計は12万円となる。これまで、自由に暮らすために生活費は最低限に抑えてきたあなたであれば、月12万円の収入があれば、豊かに暮らしていけるはずである。

 

■身体が動かなくなったときの秘策とは

さて、ところが70歳を半ばにして、身体の自由が利かなくなることに気づく。これまで一人で楽しく生活を続けてきたのに、それができなくなってしまうわけだ。

このような状態になったのなら、そして今後の生活に不安を感じ始めたのなら、また、その際に資産や貯蓄がほとんど底をついてしまった状態にあるのなら、この時点で生活保護申請をすればよい。

地方自治体によっても異なるが、比較的人口密度の低い地域であれば、民政員が手厚くサポートをしてくれて、老人ホームへの入所をしてくれるはずである。

「ホームへ入所する資金や月々の費用が支払えなかったら?」

日本では生存権が憲法によって定められている。つまり、日本人は日本に生きる権利を有している。国はこれを反故できない。よって、仮に最悪の事態を迎えたとしても、生活保護を受けながらも、ホームで十分に面倒を見てもらうことはできる。ホームで手厚いサポートを受けながら、自由な生活を死ぬまで満喫すればよいわけだ。

さて、いかがだっただろうか。多少の準備は必要だが、しっかりと学び計画を立てていけば、生涯に渡って自由を謳歌することは可能である。ただし、孤独に耐える決意はどうしても必要となる。また、さすがに生活保護は受けたくないと思われる方は、どう転んでも生きていくことができるだけの資産を、若いうちから計画的に築いていくとよいと思う。

何れにしても、自由とは、すべてにおいて自己責任の世界となる。自由を謳歌するのは若いうちは容易だが、年齢と共にその容易さにも陰りが見え始める。しかし、しっかりとした準備と、決意さえあれば、きっと生涯に渡る自由は、後悔のない輝くものとなるはずである。

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