50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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最近Youtubeにハマってしまって困っているわけだが。


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■社会現象ともいえるYoutube人気

俺はブログが好きで気に入ったブログはいつも読んでは、腹を抱えて笑ったり、はたまたブログ記事に影響されて凹んでみたり涙したりしているわけだが、最近になってYoutubeにハマり始めてしまって、今まで以上に日々時間を取られるようになり困っている。

地方都市に住む俺は、テレビも見ないことからYoutubeがテレビCMを打っていたことすら知らなかったが(放映されていなかったのか俺が知らなかっただけなのかいまだ不明である)、かなり大々的に広報を仕掛けていた時期があったようである。

「好きなことで生きていく」といったそんなコピーを打っていたようであることは、最近になって知ることとなった。また、最近の小学生に将来なりたい職業を問うと、上位にランクされる職種の中にYoutuber、つまりYoutubeに動画をアップロードすることで収益を上げて生きている人々になりたいという児童が目立つようになっているんだそうで、ちょっとした社会現象ともいえるかもしれない。

まあ、これについては今これをお読みのあなたの方が詳しそうなので改めて説明するまでもないかもしれなが、そんな社会現象を知ることになった俺は、今更ながら「Youtubeってそんなに凄いのか?儲かるのか?」と少々気になって調べてみることにした。

ところがこの動画の世界、ここ数年かなりの展開が続いていたようで、その激変の中で多くのスターを輩出しているようでもある。また、大小さまざまなビジネスモデルも生まれてきていてかなり興味深い。いやいや本当にこれは遅れたネタであり、既に一般的に既知な情報なんだが、今回はYoutubeについて少々書いてみようと思う。

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■Youtubeは小学生にも支持されているらしい

Youtubeに興味を持ったその瞬間から、Youtubeという言葉に敏感になっていたようだが、先日、遊びに来ていた小学校3年生の甥っ子が、母親(妻の妹)のお下がりのSIM無しiPhone(俺の無線LANをしっかりとハック済みである)でゲームに興じていたが、それに飽きたとき、こう言い放ったので驚いた。

「あーあきちゃった。やることないのでYoutubeでも見ようかな・・・」

小学生にYoutubeが人気であるといった事実を自宅で目の当たりにするとは。そこで彼にちょっとした質問を投げかけてみる。

「はじめしゃちょーって知ってる?」
すると彼は冷めた目でこう答えた。
「知ってるよ」

あたかも「1+1=」の答を問われたかのような反応であり、そんな当たり前の質問にどのような反応をすればいいわけさといった疑念の光を帯びた目である。

「いろんなYoutuberの動画を見たりするの?」
「面白いのはね」

なるほど。小学生にも実際に支持されているわけだ。というよりむしろ俺の年齢でYoutubeにハマる方がマイノリティである可能性が高い。

■Youtubeで収益を上げるYoutuber

これまで俺は、政治経済や最新テクノロジーなどに関する情報を漁るためのメディアとしてYoutubeを活用してきた。一方でYoutuberとは、主に自室で商品紹介動画やメイクの紹介、ゲーム実況などについてを自撮りしては動画編集をしてアップすることで支持を拡大しているようだった。

なお、Youtubeには広告が表示されるが、その収益の一部が利益を生み出すらしい。ちなみに1再生当たり何銭といった程度のレートであるようだが、人気Youtuberの再生回数は、1本あたり数万から数十万と膨大だ。これはもはや個人動画の域を逸脱し、メディアと言っても良いだろう。また、それだけの再生数を得ることができるのなら、確かに生きていくことは可能となりそうである。

メディア化した人気Youtuberには、製品紹介などの多くのオファーが寄せられるらしく、その製品についても紹介したりする。この単価も登録者数に比例する形で上昇するようであり、日本においてもTOPレベルのYoutuberの場合、年収は数千万円の単位で得ることができるようである。世界のトップYoutuberの中には、年間数十億の収入を得る人間もいるらしい。まさにインターネットのなせる業と言える。

■MCNの乱立とYoutuberの囲い込み

さて、メディア化すれば様々なオファーが入ることになるはずである。また、その際には企業との交渉も不可避であるはずだが、彼らの多くがビジネス交渉を行うのかといった点がちょっと疑問だった。しかし、少し調べるとこの疑問はすぐに解消するに至った。

動画の世界には、既に芸能プロダクションに似た法人が何社も存在していた。これをMCN(Multi-channel network)というのだそうだが、数年前に日本ではMCNの乱立と、当時のトップYoutuberの取り込みが行われていたようである。MCNは、Youtuberの広告収入の20%程度を徴収する代わりに、企業とのタイアップやマネジメントを代行するようだ。

なおMCNの存在は、トップYoutuberの生活をさらに豊かにすることに成功する一方で、コンテンツにも微妙に影響を与えているようでもあった。

Youtuberがこれまでアップした動画は、ブログの最初の記事から読むことができるのと同様に参照することができる。つまり個々のYoutuberの歴史をつぶさに追いかけることができる(これにかなりの時間を要した。まあ、面白いので苦痛ではないが)。当初はハチャメチャな企画で動画を作成しているものの、MCNに所属した以降は、そのハチャメチャぶりが消える一方で、ある画一的なコンテンツに落ち着く変化を見て取ることができるYoutuberも目立ったからだ。

なお、このような窮屈な部分を嫌ってか、あえてMCNに所属しないで現在に至るトップYoutuberもいて面白い。

一方、MCNの中には、まとまった登録者数や作品を持たない駆け出しのYoutuberを取り込もうとしている大手もあるようだ。金の卵を発掘しようとされているのか、もしくは数多くのYoutuberを取り込むことで、タイアップ企業に対するブランディングを構築しようとしているのかは現状読み切れていない。

■話題のYoutuberの実態とは

トップYoutuberの動画を初回から追いかけていると、その変化に驚かされることも少なくない。まずは住居の変化だ。アップ当初は生活臭の強いひいき目に見てもキレイとは言えない自室での撮影から始まるが、半年から1年程度で移転を繰り返していく度に部屋はとてもきれいなものへと変わっていく。まさに成功の奇跡が動画に刻まれるのでこの点も興味深い。

ただ、これは豊かになったからという理由のみではないようである。自室で撮影を繰り返すうち、部屋の外の光景が映し出されることがある。するとそこから自宅が特定されてしまうことがあるようだ。多くのファンが突然ドアをたたくのは精神的にもよろしくないことだろう。

よってMCNでは、セキュリティが万全なタワーマンションなどをYoutuberに有償提供するのかもしれない。また、Youtuberの多くは自室で撮影を行うが、場所の特定を避けるために、部屋のカーテンは昼夜を問わず閉ざされた環境で撮影がなされる。

さて、Youtuberの「好きなことで生きていく」という部分だが、管理社会の中で頭を抱えるサラリーマンからすれば羨ましい言葉として心に響くコピーと言える。好きなコンテンツを作ってはこれをアップし、視聴者からの反応を生で体験できるのは、さぞ楽しいことだろうと考えがちである。

しかし、自営業としての経験を持つ俺からすると、この生き方は決して楽でないことが理解できる。

トップYoutuberは、ほぼ毎日1、2本の動画をアップしている。それぞれはおおよそ5分から10分程度の動画なのだが、毎日ネタを考え、どうであれ動画を作り続ける繰り返しは、生みの苦しみを味わうことになるはずである。これは多くのトップYoutuberの動画を見比べてみると面白い。誰かが採用したコンテンツを用いる場合が少なくない。つまりネタ探しに苦労をされている。

多くの場合、彼らは自室で企画を練り、動画展開の大筋の流れを考え、そして必要なモノを用意し、撮影を行う。これらはきっと分業までには至らないだろうから、Youtuberはひとりでこれをこなしていることだろう。そして、撮影した動画を、編集ソフトによって編集していく。これにもかなりの時間を要しているはずである。

MCNなどで開催されるフェスに出場する局面では、華やかな一面をみせるものの、多くは自室でコンテンツ制作をたった一人で日々繰り返す必要があるわけである。

これは、たとえ好きな事であったとしても、とても過酷な作業であることは痛いほどよくわかる。まさに涙ぐましい努力であるはずだ。また、MCNに所属した場合、MCN側から提示された企業タイアップにも乗る必要があることだろう。好きな事だけで生きていくことは難しいかもしれない。

楽しんでコンテンツを作り続けるのは、MCNなどから声がかからない登録者数がまだ少ない段階におけるYoutuberであるような気がする。この段階における彼らは、きまって夢を持ちつつ、自由にコンテンツを作成し、これを発信することができる立ち位置にいるからである。

■インターネットならではの新たな人生

なお、Youtubeを始めとする動画配信サービスが広く浸透してきている現代においては、これまでにはあり得なかった人生を歩むことになったYoutuberも少なくない。

人気Youtuberとなる人の多くは、とても人の良さそうな性格の持ち主であることが少なくないが、それだから人好きかというと、どうやらそうでもないようである。これは俺も同様なのでよく理解できるが、友人知人と楽しく生きていたいとは思っているものの、結果として部屋で一人で過ごすのが好きなボッチタイプといったところだろうか。

インターネットが存在しない世界においては、このような人は単なる引きこもりとなって人生を終えたかもしれない。しかしそんな彼らは、部屋から出ることなく、日本はおろか世界に知られる存在になることもある。そんな現象が起きている。

ボッチで引きこもりであるのにもかかわらず、誰もが知っている存在は、まさしく動画配信サービスなしでは語れないと言えるのではないだろうか。新たなサービスは新たな人生を作り上げている。これはとても興味深いことであった。

Youtube、これまであまり接した機会がなかった方であれば、一度ハマってみるのもお勧めである。きっとそこには、意外な世界が広がっているはずだからである。

ただし、Youtuberとして生きていくというのは、少々無理があるようにも思えた。市場が拡大する際に登場するスターはいるだろうが、プロゴルフプレイヤーとして成功するのに匹敵するほどに成功確率は低いはずである。また、将来を不安視しているYoutuberもとても多い。そもそも、Youtubeが収益化モデルを恒久的に継続させる保証はどこにもない。

「好きなことで生きていく」とは、とても夢のある素晴らしいことである反面、意外に難しい要素を孕んでいることも、認識しておく必要はありそうである。

 

 


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