50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

Sponsored Link

ちょっと肉体労働ができなかったら2kg太った話からの・・・


Sponsored Link

とかく、ひとつのことに没頭してしまう癖があるので、先月、肉体労働の日雇いバイトをサボっていたら、2kg太ってしまっていた。私はこれまで身長から計算する平均体重をずっとキープしてきたが、どうりで少々腹の肉が厚くなった気がする。これはまずいわけである。

ということで、これからは肉体労働も頑張ろうと考えている所存である。

さて、皆さんは、肉体労働者であられるだろうか。それとも根っからの頭脳労働派だろうか。なお、肉体労働、頭脳労働にはそれぞれメリットデメリットが存在するものである。今回はそんなお話を展開してみることにしよう。

f:id:freedomlife:20190824095426j:plain

■肉体労働のメリットデメリット

肉体労働のメリットとしてまず挙げることができるのが、比較的健康体を保つことができるという点ではないだろうか。

身体には常に負荷がかかるので、身体はこれを警戒して、骨を強化したり筋肉を盛り上げたりする。また、夏は塩分と水分を摂取し続けなければ危険領域に達するほどの汗をかく。汗は老廃物の排出でもあることから、身体としては良好な作用といえそうだ。

また、適度に頭を使うことができるという点も上げられる。

ネット上には「肉体労働者は、頭を使わないから給料が安いんだよ」との書き込みがなされていることが多いが、これは間違いである。

私は、かつての頭脳労働者が、不本意のままに肉体労働者となった方をよく見る。

本来頭で飯を食ってきたはずの人の多くが、肉体労働領域において、仕事を効率的にこなすことができないシーンを良くみたりする。ちょっとした作業の組み換えにおいて、どの程度の生産性を上げるかといったことに気が回らない。つまり、肉体労働者は頭を使わないのではなく、仕事によって頭の使い方が異なるに過ぎない。

とはいえ、考えながら労働をしていても、特に日雇いバイトの場合、次の日にまで継続して考え続けるということはない。このため、仕事を終えれば頭を空っぽにしておいても良いし、ビールがまた美味い。

デメリットとしては、賃金は総じて安いということだろうか。また、それでありながら過酷な労働である場合が少なくない。しかしこれは先にもふれた「頭を使わないから」ではなく、成り手が多いといった需要供給バランスにある。

仮に肉体労働者の成り手がまったく存在しないのであれば、ルーチンワークをこなしている程度の頭脳労働者(ともいえないか)よりはずっと給与は高くなることだろう。

■頭脳労働のメリットデメリット

一方で頭脳労働のメリットデメリットについては、どのような側面を考えることができるだろうか。

まずはメリットだが、基本的に筋力を使わないので、肉体労働から比べれば身体は楽である。また、作業環境も基本はオフィスの中だろうから、夏は冷房、冬は暖房の中で机に向かって作業ができる。さらには、頭脳労働なので、自分の思考範囲のなかで仕事のスケジュールや生産性、仕事の仕方を自由に決定することが可能となる。つまり自由度は高い。

また、それでいて、個々のポストは比較的守られているので、成り手も限定されることから給与は高めに設定されることが多い。

一方、デメリットも当然のことながら多々存在する。多くの場合座って作業をするわけだから、運動不足に陥ることが少なくない。このため体型が崩れやすく、それを戻すことができない。

また、座ったままでは健康を害する場合も少なくない。代謝機能に異常をきたせば合併症も怖いところだ。

最近では、机の高さが自由に調整できるものをオフィスに設置する企業も増えている。これは、必要に応じて立ったまま作業環境を得るためである。実際に、クリエーターや企画分野の作業の場合、あえて立ったまま作業を行ったほうが生産性が上がる場合が少なくない。これは血流や代謝効率の変化に起因するものと思われる。

なお、本当の意味での頭脳労働者の場合、昼間に頭をフルに使っていると、脳が興奮状態になり、それが緩和されないまま夜となるので、眠れなくなったり眠りが浅くなることがある。また、基本は頭脳を用いた生産であることから、帰宅後も結果的にあれこれと考えていることが多い。1日終わって気持ちを切り替えるというタイミングが図りにくく、精神的負担やストレスを蓄積してしまうことも少なくない。

単なるルーチンワークの日々であれば、それは頭脳労働とは言い難いが、日々頭を使い続けるビジネスマンの場合、それはそれで結構ヘビーであるわけである。

■真の頭脳労働以外の仕事は減少する

各所でも申し上げているが、今後は人工知能の活用領域が拡大していく。また、RPAが日々進化しているので、今後は次第にオフィスワーク、特にルーチンワークの作業はなくなっていく。RPAや人工知能は、毎年できる作業の幅を広げ続けることになるため、この傾向は不可逆的加速度的に侵食を拡大していくことになる。

RPAや人工知能は、導入コストはかかるものの、導入以降は人件費よりも運用費の方が格段に安い。しかも人間よりも処理が高速であり、しかも1日24時間休みなく働き続けることができる。当然のこと、人為的ミスはない。このため真の頭脳労働者以外の作業の椅子は毎年少なくなることだろう。

真の頭脳労働とは、汎用人工知能(Artificial General Intelligence) でなければ処理することが難しい作業と言える。ところが汎用人工知能が進化し、普及してくるまでにはあと10年程度の時間が必要となる。

よって、真の頭脳労働領域はそれまでは守られることになる。ただし、10年よりも先の世界においては、これまた侵食が始まることになるはずだ。その一方で、肉体労働の多くは、人型のアンドロイドが市販されるまでは自動化が難しい。一般に「誰にでもできる簡単な仕事」と括られている曖昧な作業が、実は最も自動化が難しいのだ。

このため、今後は多くの労働者が、頭脳労働から肉体労働への移行を余儀なくされるかもしれない。「今まで何やってきたんだよ」と文句をいわれないためにも、肉体労働者なりの頭の使い方も、学ばれておいたほうが良いかもしれない。

 


■ブログランキングの以下のカテゴリに参加中です。応援して下さいね。


 さてさて、今日の本ブログのランキングは・・・

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 50代オヤジへにほんブログ村