50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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子供や孫に安定した人生を送らせるための教育


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■人工知能の進化と雇用機会の減少

人工知能の進化に伴い、今後の企業の生産性は飛躍的に向上することが予想されている。企業の生産性が向上するわけだからサラリーマンにとっては好ましいことかと思われるかもしれないが、生産性が向上したとしても、それはコンピュータが実現しているわけだから、その恩恵を社員が得られるわけではない。

というよりも、生産性が向上し企業が潤ったとしても、逆に雇用は減少傾向をたどるわけだから、人件費削減に成功する企業は儲かる一方で、労働者は徐々に雇用機会を失うことになる。この傾向はすでに各所であらわれており、生産性は急速に向上しているのにもかかわらず、実質所得や雇用者数は下落傾向にある。そしてこれは、一時的なものではなく一方向に加速していくことになるはずだ。つまり、私たちの労働環境は不可逆的に減少し続けることになる。

さて、そんな近未来において、子供や孫世代が生き抜いていくために、私たちはどのような教育を子供たちに施せば良いだろうか。

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■近未来にいて安定した人生を全うするために

近未来において、私たちの子供や孫が成長し、成人となって安定した人生を全うするためにもっとも確実なのは、大手企業内部の一握りのスタッフとなることかもしれない。高収益企業のスタッフは数こそ限られるものの、高い収益率を持っていることから、高収入を期待することができる。

大手企業に雇用されるのみならず、あくまでも内部スタッフ、つまり中枢で働くコアの部分に食い込む必要がある。今後はサラリーマンの立ち位置も、より脆弱なものとなることが予想されるので、末端労働であっても大手企業であれば問題ないだろうとふんでいると痛い目にあうことになるかもしれない。

なお、大手企業やグループ企業の中枢に、ご子息やお孫さんをねじ込むためには、やはり群を抜く実力や学歴を有することが条件となるはずである。今後の企業は、有能な若い人材を少数精鋭で雇用することになる。若い人材なのでスキルはないが、伸びしろの大きな人材を求める。そしてそれを判断するのは、やはり学業においてどの程度の実力を有していたかを見るしかない。このため、出身大学や学業の成績持ち合わせた人材を求めることだろう。よってこのニーズに適合するように、子供を育てる必要があろうかと思う。

また、企業の中枢で働く人材には、柔軟性の高い思考や、問題を単独で解決することのできる能力なども要求されることになる。なぜならこの一握りの人材には、後に経営側に立った仕事を任せたいと、企業は考えるはずからだ。このため、単なる詰め込み的な教育のみならず、幅広い知識と対応力が必要となる。よって多くの書籍にふれさせておいたり、様々な経験を積み上げつつ成人に至ること望ましい。

ライバルを出し抜くためには、より早くから教育を施し、自学自習の習慣を小学校就学以前に植え付けておくと良い。学ぶことが習慣になっており、知識欲が旺盛であれば、就学後の成績は自ずと上位をキープできるはずである。

また、どのような環境であれ、どのようなことであれ、順位がつくものであればそのトップを狙うことを常とした負けず嫌いの子供であることが望ましい。常に上位1%に食い込むことができる実力を有することができれば、今後どのように正社員のイスが減少したとしても、一部の採用枠に食い込むことができる。近未来において成長を続ける大手企業であれば、そしてその中枢に食い込むことができれば、高い年収を安定的に得る可能性は高まることだろう。

■上位1%は無理そうな場合の戦略

上位1%などとすると、「いや、そりゃあ絶対無理だわ」と親の立場においてすでに諦めてしまう方も多いはずである。というより、上位1%枠なのだから単純に計算したとしても99%はこの枠に入ることができない。つまり大多数は大手企業の中枢で働くスタッフとはなれないわけであり、この話は現実的ではない。

さて、では上位1%に食い込むことができない可能性が高い場合、どの様な教育を施しておけば良いだろうか。これについては、何点か挙げることができる。

まずは、国語、数学、英語の3教科については、最低限上位の成績を収めるように指導することが望ましいと思う。

最初に国語。これは日本語のドキュメントを早くしかも深く読み解くために有効となる。ちなみに総合的に高い学力をおさめる子供は、一様に国語の能力が優れている。その一方で国語力が弱い子供の学力はおおよそ低い傾向がある。また、読解力に長けていれば、コミュニケーション能力の向上にもつながるうえ、今後の社会の移り変わりをいち早く察知し、対応をとることができるはずである。

数学については数Ⅲまでをしっかりと学ばせたい。近未来のパラダイムシフトとは、そのコアは数学によって成り立つ。数学に精通していれば統計学や経済学を学ぶ上でも大きなアドバンテージとなはずである。ちなみに現在の人工知能は、比較的簡単な微分計算の集積によって成り立っていたりする。

英語については、ネイティブと自由にコミュニケーションがとれるとともに、英語のドキュメントを難なく理解できる語学力を得ておきたい。昨今、自動翻訳の精度が向上してきているし、会話についても自動翻訳を用いることができるようになるので、語学力は不要との考え方もあるようだ。しかしそれでも、英語を自由に扱うことができれば、国を隔てたコミュニケーションが可能となることから、今後を生き抜く選択肢を広げることができるはずだ。

■人生を生き抜くためのその他の武器

人生を生き抜くためのその他の武器として、プログラミングの概念は最低限押さえておく必要があろうかと思う。今後人工知能が進化していけば、プログラミングは人の手から放れていく可能性も高い。しかし人工知能の根底では、人が作成したものか否かは別として、どの道なんらかのプログラムが機能している。この基本的な構造を理解しておくことは重要である。

また、人が使うことができるAPIの幅も広がっていくはずなので、これらをフル活用できる能力を有していれば、多大な苦労を余儀なくされる作業の数々を容易にこなすことができるはずである。

なお、最近の教育機関では、論理的思考を学ばせるためにプログラミングの教育を採用している所もあるようだが、これについては懐疑的だ。というのも、優れたプログラマーの中にも、論理的思考を持ち合わせていない人々は少なくないからだ。論理的思考とは、基礎学力の徹底した学習の上に成り立つものと考えている。そして、論理的思考で物事を考える能力がなければ、プログラミング能力があっても、それをアドバンテージとして用いることは難しいといえる。

小さなうちから人には負けないなにかを持たせておくことも重要だ。これについては、スポーツでもホビーでもかまわない。とにかくは、一般的な子供たちが持ち合わせていないなにかを、早いうちから与えておくことだ。

なんらかの特化した能力を有していれば、そこには必ず優位性が生まれる。また、ある種の成功体験も得ることができるはずである。それが小さなものであったとしても、積み上げることで人の上に立つ人格を得ることができるようになるはずだ。また、人の上に立つ経験を持つ者は、自らの力でモチベーションを引き上げる能力も磨きをかけることができる。つまりは、高い生産性を持つ人間となる可能性が高まる。そしてこの能力は、単独で生きていかなければならなくなった際、新たな道を独自に切り開く上で、とても有効に機能してくれることだろう。

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■パラダイムシフト後の世界を生き抜くために

私たちの子供や孫の世代は、これまでに通用していた多くのことが通用しなくなる可能性が高い。そんな社会の到来であったとしても、人はなんとか生き抜いていくことはできるはずである。しかしながら、急速な変化が到来した場合、淘汰されていくのは弱者からである。

新たな社会構造の中で弱者となってしまった人々は、これまでの社会と同様に底辺で生きることを余儀なくされるはずである。子供や孫の世代の人々を底辺に追いやらないためにも、あなたがしっかりと教育を施しておく必要があるのだ。

・・・と、今回は貧乏ながら気楽な人生とは異なるお話となってしまった。でもまあ、これはあなたのお話ではなく、あなたのお子さんやお孫さんの教育の話であり、人生のお話だ。子供や孫が安定した人生を送ることは、すなわちあなたの余生にもきっと良い影響を及ぼすことになるはずである。

 


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