50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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ネットによる収益化の選択幅が拡大している


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最近の中高生に将来成りたい職業を聞くと、その中にYouTuberがランクインするんだそうだ。これについては、新聞のみならずネットでも拡散されていたので、ご存知の方も多いかと思う。ちなみにYouTuberとは、動画配信サイトのYouTubeにおいて、日々動画を配信することで収益を得る人々をいう。

さて、この事実、あなたはどのように思われるだろうか。

多額の収入を得ている場合には、法人化している方もいるだろうが、YouTuberは基本的に自営業者の部類に入るかと思う。つまりは、自らの実力で生き抜いていく必要があり、そこには何の保証もない。また、YouTubeによる収益モデルが停止されてしまったり、アカウントが停止されてしまった場合、その瞬間に収入源を失うことになる。よってこれだけで生きていくのはリスキーだといえそうである。

しかしながら、単に「そんな仕事、ダメに決まってるだろう」と、一言で片づけて通ってしまうのは少々もったいないようにも思う。ネットによる収益化の選択肢は、今後拡大していくことが確実視されているからだ。中には急成長するモデルもあるだろうし、短命で消えていくものもあることだろう。しかしこの新たな動きは、これまでの働き方を、徐々に変えていくことになるはずである。

 

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■ゲーマーに見る収益化機会の拡大

たとえば引きこもりのゲーマーの若者がここに一人いたとしよう。とにかくはゲームが好きであり、仕事はおろか家から外へ出ることもできない。朝から晩まで自室に閉じこもってゲームをやっている。人との会話はまったくないが、それでもゲームさえできればそれでいいと彼はそう考えている。

さてこの若者、この状態のまま経済的に自立することはできるだろうか。一昔前であれば、まず確実に無理と断言できたことだろう。ところが、現在では自分のライフスタイルをまったく変えることなく、つまり朝から晩までゲーム三昧を楽しみつつも、収入を得ることが可能となってきている。

彼らはゲームの動画を配信サイトへとアップする。ゲームにかけては群を抜くテクニックや知識を持っているため、その動画は見ていてとても心地よく気持ちよいものである。

また、彼らは実況動画としてゲーム動画を配信し続ける。最近では実況をしながら視聴者とリアルタイムでチャットによる交流を図れるので、ユーザ参加型でゲームができたりする。また、ゲーム自体を視聴者と楽しむこともできる。

ゲーム動画を日々配信し続けることで、視聴者の数は徐々に増え始める。また、他のゲーム配信者とのコラボなどを行うことで、横のつながりを拡大することも、新たな視聴者を取り込むことも可能となる。

すると、アクセス数は一気に増え始める。ちなみに動画配信サイトの動画では、広告が挟み込まれることもある。これが配信者の収入となるが、10再生で1円程度の収入を得ることができるのだそうだ。随分と少額だと思われるだろうか。しかし人気の配信者には日々数十万というアクセスがあつまる。当然収益額もアクセス数に応じて増えることになる。

実況中に視聴者は配信者に対して金額を指定して、いわゆる投げ銭を行うことも可能だ。ちなみにYouTubeにおける投げ銭は、Super Chatと呼ばれる。人気ゲーマーの実況には、1日で数万円の投げ銭がなされているようだ。

さらには、最近の動画配信サイトでは、視聴者が配信者を特定してそのスポンサーになることができる。スポンサーになると、月数百円のお金が配信者に払われることになる。

さて、これらいくつもの収益の柱は、人気ゲーマーとでもなろうものなら、軽くサラリーマンの平均給与を超えていく。彼らは一歩も家から出ることなく、このような収益源を構築することができるわけだ。これはある意味素晴らしい事でもある。

この新たな可能性を、単に懐疑的に見るのではなく、むしろしっかりと見据えて、自分の今後の人生に活用できないかを熟考すべきだと思う。

■今後はビジネスの選択肢がさらに増えていく

「とはいってもゲームは苦手で・・・」

いえいえ。ネットによる収益の機会は、ゲームに限らない。最近では動画サイトに、流行りの曲のカバーを自分で歌って上げる人も目立ってきているが、中にはオリジナルのシンガーを超える人もいたりして驚かされることもある。そしてこれを機に、CDデビューを果たす人もいるようだ。

小説や漫画の作家もまた、出版社に持ち込むのではなくサイトで作品を発表する。多くのアクセスユーザを獲得することができれば、当然のこととして出版社にその存在は知れる。出版社は常に売れる作品を創出できるクリエーターを探す必要があるが、すでに多くのアクセスユーザを獲得している作品であれば、出版した場合にでも反響が高いことがわかりリスクが少ない。このため、複数の出版社の争奪戦となることもあるのだ。

このように、ネットによる収益化の流れは、これまでのビジネス形態をも徐々に変化させてきている。このため「わけのわからないビジネスなど儲かるはずがない」とか「長続きするはずがない」と切り捨てて、これまでの手法のみに固執してビジネスモデルを組み立てていると、気が付いたころには置いてきぼり状態になることもある。

現状急速に変化しつつあるこの状況を、今からしっかりと把握しておくとともに、その断片でも、自分の今後の人生に活用できないかを、その都度検証してみることも必要なのではないかと、考えている今日この頃である。

 


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