中高年が新たな出会いの機会を持つことは可能か
■耐え難いミドルやシニアの孤独な生活
俺の場合は妻が元気であり、できれば一人の時間が欲しいと思うような環境で生かされている。しかし、年齢を重ねていくと、時にパートナーを突然失ってしまい、一人での生活を余儀なくされる場合もあることだろう。
実際、高齢となってからパートナーを失うことで、寂しい生活をされたり、生活自体が荒れてしまったという方もいらっしゃる。当人は、仕事をリタイヤして、これからは夫婦水入らずでノンビリと楽しく生きることができると思っていた矢先である。突然パートナーが他界するという不幸に遭遇し、生きる希望さえ失ってしまったという。
妻を愛する度合いが高ければ、それだけ辛さも増大するはずだ。そんな話を耳にすると、他人事ながら、とても心が痛むものである。多くの方は、それでも無き妻の思い出を胸に、天寿を全うするという。
しかし中には、諸々の事情もあり、新たなパートナーを得たいと考える人もいることだろう。年齢を重ねることで、肉体的にも精神的にも弱くなる状態だから、誰かと寄り添って生きていたいと考えたとしても、決して恥ずかしい話ではないと思う。ただ、中高年ともなれば、仕事探し以上に、新たなパートナー探しは難しくなることが予想される。そこで今回は、中高年が新たなパートナーを探すための方法を考えてみたいと思う。
■ミドルやシニアが新たな出会いを得る方法とは
若ければ、出会いの場も多い。また、そもそも若者の多くは、異性を求める傾向にあることから、ちょっとした出会いが、そのまま結婚へと発展することも少なくはないことだろう。行動力がある人間なら、積極的に、しかも同時多発的に女性にアプローチを掛けることで、多くの機会を作り出すことさえできるものである。
ミドル以降の年齢においては、ストリートでナンパをするというのも無理がある。そもそもおっさんがそんなことをしていると、即座に不審者として通報され、お巡りさんに両腕を抱えられて連れて行かれるのが関の山ということになりそうである。しかし、であればミドル以降には、新たな出会いの場がないかというと、そんなことは決してないと思う。
たとえば、ミドルが集うコミュニティは、決して少なくない。そんなコミュニティに集う人の多くは、すでにリタイアをされているだろうから、時間的な自由を持っていることだろう。よって、相手が同様に単身であり、しかも意気投合しさえすれば、頻繁に行動を共にすることができるだろうし、そんな時間の中で、恋愛感情が生まれることもあることだろう。そこで、この様なコミュニティをより多く探し出し、積極的に参加をすることで、新たなパートナーとの出会いの確率を上げていくことはできる。
また、昨今はインターネットの存在があるため、自らコミュニティを作り上げることも、その気になれば難しい話ではない。最近では各種のSNS(ソーシャルネットワークサービス)があることから、ご自分の興味のある分野のサイトを立ち上げたり、コミュニティを作り上げることで、多くの知人友人を作ることができるからだ。実際、SNSに集う多くの人たちと、オフ会を通じて交流を深めることで、生き生きと老後を生きておられる方もいる。
さらには、出会いサイトを活用するという手もある。出会いサイトは、若者のみが利用するものと思われているかもしれないが、実は、年齢を限定して相手を探すことができるサービスや、ミドル限定のサイトも存在する。
これらのサービスをご存じのない方であれば「ミドルやシニアが?」と驚かれるかもしれないが、実際にこのようなサービスサイトを活用されている方は、意外に多いと聞く。また、アクティブユーザーも少なくないのだそうだ。
ちなみに、このようなサイトであれば、料金もあまりかからずに、新たな出会いを得ることができるようだ。もし、一人で生きることが苦痛であり、今後、素敵なパートナーを探したいと考えられているのであれば、そんなサービスを活用されてみるのもひとつの手であろうかと思う。
第二の人生には、それまでの生き方とは異なる何らかの生き甲斐が必要となるそうだ。また、その人生を、誰かと共に手を取り合って歩んでいきたいとお考えならば、是非とも、新たな出会いの場を作り出していただければと思う。
ミドルやシニアであったとしても、幸せに生きたいと願う権利は平等に持っている。諦める必要などどこにもないのだ。
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