突然の熟年離婚を言い渡されないための配慮とは・1
■妻から突然突きつけられる離婚の恐怖
無事定年を迎え、「さあ、これからは妻と一緒にのんびりと生きていこう」なんて考えていると、突然、その妻から離婚を突きつけられるということがあるという。いわゆる熟年離婚である。俺の場合はまだ定年を迎える年齢ではないし、そもそもまともに年金を得ることはできないはずなので、定年らしい定年はやってきそうにない。
しかしまったくリスクを感じていないかというと、実はちょっと怖かったりするわけで、実はあれこれとその原因を調べたり、実際に定年後に離婚をされた先輩にお話をうかがったりしたことがある。まあ、転ばぬ先の杖である。するとそこには、ある共通点があることに気が付いた。今回はそんな情報を皆さんとシェアしたいと思う。
一般的に男であれば、定年まで一生懸命働き続けるはずである。男は外で仕事、女は家庭を守るというのが、少なくとも日本における一般的な生活スタイルだからだ。
一生懸命働いたとしても、家に帰れば、妻が料理を作って待っていてくれる。また、「お茶」「新聞」といえば、「はいはい」と、妻が持ってきてくれる生活をしていたりする。なぜなら、夫は外で多くの敵と戦っているのだ。大変なのである。そのくらいのサービスを家庭内で受けたってバチはあたらないはずである。
・・・と、日本人男性の多くは、そう考えているはずだ。
■意外に大変な家事の仕事
しかしこれ、妻の側からすると、結構かったるいことなんだそうな。まあ、確かに家事は意外と重労働であるし、そもそも昼夜と続いていく労働である。夫は帰ってくれば動かずにあれこれと妻を使えばよいが、妻からすれば、休むタイミングを取りにくい。
「いや、妻だって昼間は結構のんびりできるではないか」
とこれは夫側の意見。確かに昼のメロドラマくらいは観れるだろうが、昼には洗濯や掃除もしなければならないし、太陽が西に傾く頃になると、スーパーにおけるタイムセールの争奪戦に参戦する必要もある。意外に昼間も忙しいわけである。
それでも妻は耐えるはずである。なぜなら、夫の働きによって現在の生活が維持されていることは十分に承知しているからである。また、こんな生活を続けていていいのだろうかと密かに思うこともあるが、別に選択肢はない。子供たちを育て上げるという重要な責務もある。このまま走り続けるしかないと、妻は思う。
■夫の定年後は妻の仕事が増加する
さて、そんなこんなで年月は瞬く間に過ぎていく、子供は無事大学を卒業し、生活にもある程度のゆとりが生まれる。そして夫が定年を迎える。
ところがである。
妻にとってそれからは、予想とは異なる日々が待っていたりする。当初は妻も夫とともにゆったりとした生活を送れるかもしれないと考えていた。しかし、現実はそんなに甘くないことに気づかされるのだ。
なぜなら、あれこれと指示する夫が、フルタイム家にいる。年がら年中「おーい」と呼ばれてはあれこれと頼みごとをされる。「そんなことは自分でやってよ」と思う。これが1日24時間続くのである。
そんな夫が「たまには旅行でも行かないか」という。しかしとても行く気にはなれない。
さて、夫のあなた。なぜ妻は行く気になれないかおわかりになるだろうか。
なぜなら、夫の世話役をそのままに、旅行へと行かなければならないわけであり、のんびりとなどできるはずがないのだ。
「私はいいわ。一人で行ってきて」と妻は言う。
夫はその言葉に驚きを隠せない。
■そして妻はある時決断する
それでもしばらく生活は続く。しかしふと妻は思うのだ。
「そろそろ私も自由に生きたい。自分のためだけの人生を送りたい」
決意をしてしまえば、女というものは行動が早いものである。役所へ行き離婚届を取ってきて、躊躇なくサインをして、夫に渡す。
「離婚しましょう」
夫にとってはまさに青天の霹靂、寝耳に水である。
「なぜだ。やっとこれからお前とのんびり生きていくことができるのに・・・」
しかし妻の決意は固く、しばらくして妻は出て行く。夫はほとほと困ってしまう。なぜなら、お茶一つ自分で入れたことがない。そもそも料理など、お湯を沸かすこととインスタントラーメンを作ること以外したことがない。まともな生活さえできないではないか。
と、まあこんな展開である。いかがだろうか。あなたはこのような事態に陥らないと言い切れるだろうか。さて、ではどうしたら熟年離婚のリスクを回避することができるだろうか。これについては、次回をお楽しみに。
と、ちょっと引っ張って見たりしました。
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