50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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年金なし退職金なし貯蓄なしの一人暮らしのシニアが気楽な老後を送る方法


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昨今、一人暮らしの高齢者が急増してきているという。また、非正規労働者であったことから退職金や貯蓄がなかったり、無年金のまま老後を迎えられる方も少ない数ではないようである。また、巷では3000万円以上なければ安心して老後を送ることは難しいと言った記事もよく目にする。

退職金や貯蓄もなく、しかも無年金の一人暮らしの方が、このような記事を目にされた場合、第二の人生に大きな不安を抱えられてしまうに違いない。いったいどういう気持でこのような記事を書くのか、書き手の心理を疑いたくもなるが、その真意はうかがい知ることはできない。

もし、これをお読みの方がまだミドル世代かそれよりもお若いのであれば、できうる限り貯蓄額を増やしておくことで心配の比率を低減させることができるはずである。

もし、すでに第二の人生まじかであったり、60代を超えていらっしゃるのであれば、いまさら3000万円など貯めることはできないことだろう。しかしご安心いただきたい。年金なし退職金なし貯蓄なしの一人暮らしであったとしても、気楽な老後を送る方法は存在するからである。

■年金と給与額の総計月13万円

「もう生きては行けない。生活保護に頼るしかない」
と、悲惨な第二の人生においてそう言って頭を抱える。

しかしそんな悲壮感ただよう心理状態で第二の人生を送るのは好ましいことではない。
また、生活保護に頼るのは、最後の手段といえる。

まだまだお元気であられるのなら、ご自分の力で収入を得て、それで自由に生きる道のほうが充実していて楽しいはずである。

「でも、働きたくても仕事がない・・・」

確かに高齢者となられると、若い頃のように仕事を得ることはできない。しかし、低賃金の仕事であれば、60歳はおろか70歳になろうとも仕事は得ることができる。

ちなみに私は地方都市に住んでいるが、70歳でなおしっかりと働いている方もいる。
工場において、力をあまり使わない雑務の作業をこなしていらっしゃるようだが、年金と給与の総計はおおよそ13万円程度だという。

「13万円じゃあ生活が・・・」と思われるだろうか。

いやいや、この方は毎月しっかりと貯蓄もされている。それでいて、仕事帰りに飲みに行くこともあれば、週末の早朝は釣りを楽しんでいらっしゃる。この方には、第二の人生といったイメージはない。むしろ現役世代のような生き方を楽しまれている。

「たまには飲もうよ」と先日もお誘いの電話を頂戴した次第である。

■月13万円でも楽しい第二の人生

さて、ではなぜ13万円で充実した人生を送ることができているのだろうか。

先日私は、スコッチを片手にこの方のご自宅にお邪魔した。質素ながら無駄なものがなにもないお宅は、男の一人住まいを感じさせないほどに片付いていた。

「断捨離ですね」と私が言うと、「なにそれ?」との答えが返って対応に困ったが、この方は、ローコストの生活を、時間をかけて構築することに成功している。

つまり、年令とともに固定費や生活費のすべてについて見直しを図り、最低限度の生活を維持することのできるコストを最小限にまで圧縮されている。

誰もが生活費にはお金がかかるわけだが、借家の家賃は2万円。光熱費をいれても3万円程度で済むという。また、基本的に自炊なので、食費にも2万円程度しかかからない。つまり、生きるための最低限のコストはせいぜい5から6万円程度しかかかっていない。また、日々の生活についてのコストは、おおよそお金をかけることがない。

先日、年金額が13万円しかなく、生活に苦慮されているお年寄りの記事が目についたが、この方は年金に給与をプラスしてやっと13万円である。それでもこの額で自立した生活を実現している。しかも十分に生活を楽しんでいる。

この差はやはり、お金の使い方とローコストな生活のなせる技と言えそうだ。

ただ、70歳になると医療費負担が増えるのではと言った懸念が私にはあった。
「医療費負担は増えていませんか?」と私がきくと、「これがあるから大丈夫」と、携帯用のポットを手に取る。中身は、こぼう茶が入っているんだそうだ。

自ら稼いだお金の中で生活を維持し、それが楽しみでもあり生き甲斐でもあるこの方には、悲惨さは微塵も感じられなかった。

しかしそれでも、今後の不安は感じているらしかったが、それなりの対応もされているようで、知識はしっかりと持っていた。たとえば、自治体の地域包括支援センターの存在をご存知だったし、成人後見制度や日常生活自立支援事業についても調べを進めていらっしゃるとのことだった。

それでも働くことができなくなった場合、この方はどうされるのだろう。
「働けなくなったら食えなくなるわけなので、人生はそこで終わりでいいのさ」
この方の竹を割ったかのような潔さには、男の私でも惚れてしまいそうだ。

ローコストな生活を実現するとともに、働けるうちは元気に働く。同時に、自立した生活こそが自由な自分の余生であると、この方は認識されている。

きっとこの方は、これからも元気に働き、生活を続けていくことだろう。また、万が一の状態となったなら、その時は人生を終わりとして、初めて運命を他者に委ねる。それはそれで立派なスタイルなのではないかと、痛感した次第である。


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