50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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65歳日雇い労働者の割と豊かなライフスタイル


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最近、現場でよく会うことになった人に、65歳になる労働者がいる。この人には失礼ながら、私は当初、70歳は超えているだろうと思っていた。どのような人生を送られてきたかはよく知らないが、多分は多くの苦労をされたのだろう。白髪に加え顔に刻まれた深いシワは、年齢よりも老けた印象を受ける。

しかし、体力はなかなかなもので、重労働を難なくこなす。ただ、最近では体力の減衰を感じていらっしゃるようで、できれば午前中だけの仕事をしたいという。

「もう65だからねぇ。流石に重労働はキツイわな」
「そうですよね。ボクでも十分にキツイですから」
「おたくいくつ?」

実は6つ程度しか違わないわけだが、何となくそれを伝える雰囲気ではなかったので、「まだ50代です」と「代」の部分の発音を極めて小さく答えた。これなら嘘にはならない。

「若いなあ。もっと気張らなきゃあ」
「ああ、はい」

■働き者の現代の60代以降の先人

聞くとこの人は、すでに年金を受給しているという。まあ、現在の65歳である。受給資格は60歳から得ていたのかもしれない。

「年金で隠居生活はなさらないんですか?」
「年金は十分にないしね。それに仕事はしてたいから」
「ですよね」

と、私はそう答えた。まあ、納得できないでもない。私よりも上の世代の人は、皆働き者である。彼らが若き現役時代、日本は所得倍増計画にわいていた。戦後の復興から日本が立ち上がる際の原動力を彼らは担っていたわけである。

そんな方々の働きによって形成された高度経済環境の中で、私は随分と楽をさせていただいた。よって、年齢は近くても、仕事に対する捉え方においては、私とは異なる世代といえる。

私なら、年金暮らしが可能となったなら、すぐにでも過酷な労働はやめてしまいそうである。やりたいことが山ほどあり、とても仕事なんかしている余裕はなさそうだからだ。

「バブル世代が、楽しやがって」

いやいや、バブル世代は1965年から70年代生まれである。私は50年代の最後の生まれなので、団塊の世代でもない、いわゆる「しらけ世代」である。おかげで、かなりしらけた人生を送らせていただいている。

■意外に生活をエンジョイされている

さて、彼もまた日雇いの請負労働者であるわけだが、週に3日程度働いていらっしゃるようだ。これは私の労働ペースと同様だが、それは口に出さなかった。

「若いんだから、もっと気張らなきゃ」と再び怒られそうだったからだ。

年金のみで十分に生活が成り立つわけではないようで、そのための労働でありそうだ。週に3日となると、週に2万円程度の収入であるはずだ。ということは、月に8万円程度の収入を得ている。仮に年金が10万円だとすると、合計で18万円の収入となる。

お一人のようだったので、この程度の収入があれば、地方では十分に生活は成り立つ。

「昨日はまた飲みすぎちゃってさあ」

どうりで朝は酒臭かった。呑み代を捻出する余裕もありそうである。また、帰る際に駐車場まで同行させていただいたが、軽のワンボックスの中には、釣り道具が積み込んであった。

「海はいいよ。海は」

ということなので、海釣りがお好きなようである。ただ、月々貯蓄をされていらっしゃるのかについては、気にかかるところではあった。

■無い袖は振れない

さて、いかがだろうか。年金が十分でない場合でも、実はそれなりの充実した人生を送られていらっしゃる。

昨今では老後を迎えるまでの間に3000万円程度の貯蓄が必要と言った記事を目にすることがある。誰が言い出したことかはわからないが、机上理論で得た結論なのではと思えてならない。多くの先人とお話をうかがうと、そんな余裕をもって老後を迎えられた人は極めて少ないからだ。

まあ、地方都市ということもあり、大手企業を定年退職したという人が少ないと言った要因もあることだろう。しかし老後まで3000万円という記事に踊らされて、不安に陥る必要はないとも思える。

現代において、そのような資金的余裕を持って老後を迎えることができる人は、むしろマイノリティといえるだろう。

中小零細では、正社員とて高額の退職金が引き当てられているとは考えにくい。つまり数千万円の余力をもってのリタイアとは、大手企業の一部の方の話だといえる。

日本企業の9割以上は中小零細企業である。また、独自に貯蓄をしようとも、ミドル世代での貯蓄は難しい。子供たちの教育費に多大なコストが発生する。

無い袖は振れない。無ければ無いなりに生きていくしかないし、そんな道はある。

たとえば、突然の病気で動けなくなるリスクも高齢者にはつきまとうわけだが、復帰のできる病気や疾患の場合、30万円程度の貯金があれば、おおよそ乗り切ることができる。

日本には高額療養費制度があることから、おおよその病気はオペを伴う入院であってもこの程度のコストで事が足りるし、なければ死ぬかというとそんなことはない。貸付制度を受けることもできるからだ。

また、まったく動けなくなってしまったなら、その際には介護認定を受けることも、身寄りがないのであれば、生活保護を受けることもできる。

まったく貯蓄を持たず、年金受給も雀の涙という先人の方が、現在では介護施設で生活をされていたりもする。地方の介護施設は、意外に豪勢なところも少なくない。

3000万円なければ老後を生き抜くことができないわけではない。

準備は早めに始めるべきであり、貯蓄額はなるべく多い方が良いのは確かなことである。しかし、大金を持っていなければ、それで終わりということは決してない。

「自分はもうだめだ」と、不用意に不安に苛まれる必要はないのだ。

 




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