動画配信は収益源のひとつとして成立するか
■やっぱりブログは面白い
私は自称ブログマニアであり、様々なブログを購読している。ブログの書き手の職業はさまざまだが、就いたことのない職種で生きる人々の人生は、これまで容易に知ることができなかったはずである。ところがブログを読み進めていくと、その人々の人生の一端を知ることができたりする。これはとても素晴らしいことであり、時に小説やビジネス書を読むよりも大きな気づきを得ることができる場合さえある。
また、ブログは書き手に回ることでメリットを得ることができる。多くの人々との交流を図る切っ掛けとなることもあるだろうし、アクセス数が増えれば、ブログを収益モデルとしてとらえて展開を図る道もある。
しかも、ブログサイトを持つのに先行投資はほとんど必要ない。無料ブログから始めても良いだろうし、独自ドメインやサーバを借りてwordpressなどで始めたとしても、お小遣いの範囲内でスタートすることができるからだ。勤勉でまじめな日本人には、このメディアはとてもピッタリとハマるように感じている。
■ブログマニアの私に生じている変化
ところが最近、私の時間の使い方に若干の変化が生じている。ブログの購読数が減少することはないものの、加えてYouTubeを始めとする動画配信サイトで、様々な動画を観る時間がとても増えているのだ。
私の場合、カネはないものの時間についてはふんだんにあるので可能となるわけだが、それにしても、テレビなどまったくといっていいほど観ない私にしては、驚くべき変化である。
最近では、登録しているチャンネルもかなり増えてきたので、それを日々追うのもちょっとした苦労が必要となり、時間はいくらあっても足りない。また、各々のチャンネルを日々追いかけていると、当初は視聴回数数回、チャンネル登録者数一桁の人が徐々に視聴回数やチャンネル登録者数を拡大していくことを目の当たりにしたりもする。
と、以前から気になりだしてはいたが、最近では知りたいことや知りたい製品レビューなども、検索をすれば動画で視聴して得ることができる。この利便性はとても大きい。
「文字から動画へのシフトかぁ」と、私はぼやくわけである。
■現在における動画配信市場の動向
ちなみにYouTubeにおける世界トップの動画の再生回数は3億回を超える。YouTubeの場合、広告収入を見込むことができるが、おおよそ1回の視聴あたり0.1円程度にはなるようである。つまり世界トップの動画は、1本のみで3000万円以上を稼ぎ出している計算になる。
また、日本のトップYouTubeの年収を調べてみると、その多くが億単位の年収を稼ぎ出している。もはや動画配信サイトは、巨大なメディアとなっているわけだ。
「今更?YouTubeはすでに終わってるんじゃないの?」
いやいや、動画配信市場はまだまだ黎明期を迎えたにすぎないと考えている。というのも、動画視聴ユーザを年齢別に調べてみると、若年層ほど高いからだ。新たなメディアの敏感な反応は、それがなんであれ若年層が先行する。
実際に動画コンテンツの視聴回数を調べてみると、小中学生でも楽しめるコンテンツの再生回数が跳ね上がる傾向にある一方で、ミドル以降が好みそうなビジネスコンテンツの視聴回数は伸びが悪い。また、ミドル向けコンテンツはそもそもまだガラガラ状態である。
「ミドル以降の世代は、動画なんか観ないんじゃない?」
おっしゃるとおりだ。しかしこれは現段階においてである。というのも、誰もが毎年歳を重ねていく。以前も書いたが「暇だからYouTubeでも観ようかな」とスマホ片手にのたまった小学生の甥っ子も毎年成長をする。また、現在の動向に敏感な若者も、すぐにミドル世代へとシフトしていく。
動画を日常的に観て育った世代は、歳を重ねたとしても、その時に動画よりも格段に楽しめるメディアが登場しない限り、きっと動画を楽しむことになる。つまり、今後は年々視聴する年齢層に広がりを見せるはずだ。
■動画配信側に回ってみることに
「こりゃ、インサイダーになって状況把握をしておく必要があるな」
そう考えた私は、余りある時間の中で、動画においても配信側に回ってみることにした。とはいえ、私が画面に登場して「メントスコーラやってみましたぁ」とやっても、若いユーザに「なにこれ?」と言われて終わりそうである。
また、トップYouTubeの日々の努力や苦悩は、自営業を体験している私にもおおよそ理解ができる。彼らは視聴回数を引き上げたり維持するために、多大な努力や経費を費やしているはずである。貧乏ながら気楽な人生を追いかけている私には、とても真似はできない。ということで、まずは本ブログの記事を編集し、アバターに語らせる動画にすることにした。
「50代からの貧乏ながら気楽な人生TV」である。荒削りな動画であり訂正箇所も多々あるが、是非一度ご視聴いただきたい。また、チャンネル登録をしていただけるとありがたい。素人が動画を作るとどのようなものができるのかをご理解いただけることだろう。
ただし、先にも申し上げたようにミドルネタの動画はアクセスが延びにくい。現状、再生回数はほぼ自分が視聴しているのみなので収益は難しい。そもそも新たに「収益を得るための条件」として、チャンネル登録者数1000人以上、総再生時間4000時間以上でなければならないといった基準が設けられた。ちなみに本ブログにご登録いただいている登録者数は50名程度である。とても届く値ではないし、当然期待もできない。
しかしながら、配信者になれば少なくても配信者側の経験は得ることができる。この経験や気づきについては、今後、本ブログでもシェアさせていただく予定でいる。