50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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婚姻率が減少傾向にある日本とその未来に起きること


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婚姻率が減少傾向を続けているんだそうだ。一方で初婚年齢は上昇を続けてきている。つまり、結婚をする人の割合が減少するとともに、結婚する場合でも、その年齢は年々高齢化を続けていることになる。

ちなみに2016年の平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.4歳なんだそうだ。私は31歳で結婚しているが、独身時代かなり遊んだ感があるし、当時は晩婚といったイメージがあった。しかし現在では、これが平均的な結婚年齢だと知ってちょっと驚いている。

さて、ではなぜ現代の若者は、結婚をしたがらないのだろう。また、結婚をするにしても昔のように20代半ばではなく30歳近辺が平均となっているのだろうか。

この原因については様々なデータがあるようだが、最も大きな原因はやはり生活の不安定化の影響が大きいように思う。

非正規労働者の割合が労働人口の4割にもなれば、そしてその人々の多くが低所得での生活を余儀なくされているのであれば、とても結婚をして家庭を持というという気にはならない。また、正社員の立ち位置にある人々も、なかなか年収が上がらない状況の中で、結婚に踏み切ろうにも、決心がつかないというのが実際のところなのではないだろうか。

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■結婚をする人々が減少すると何が起きるのか

さて、結婚をする人々が減少傾向にあるとなると、今後の日本にはどのような影響が及んでくるのだろうか。

まずは、出征数や出生率が低下する。これは1970年代から常に右肩下がりの状態にあるが、今後もこの傾向が続くことになる。結婚をしないわけだから、おおよそ子供を産み育てる人の数も減少していく。すると少子化が加速するとともに、人口が減少し始める。

ちなみに日本の人口の推移はすでに予想が立っており、2048年には1億人を割り込み、2060年には8,674万人にまで減少するとの推計値もあるようだ。また、人口が減少し続ける一方で高齢者の人口は増加を続けるのだそうで、同年の65歳以上の高齢者は実に39.9%、つまり人口の2.5人に一人が高齢者となる社会の到来が予想されている。

人口が減少し、コンパクトな社会になるだけなら、そこに享受できる恩恵部分も多々あるように思えるが、国民の2.5人に一人がお爺ちゃんお婆ちゃんの社会はちょっと怖い。病院はどこも満員状態となるかもしれないし、そもそも高齢者の多くは労働ができないわけだから、その時代の若者が稼ぎ出したお金で生きるしかない。

また、これは政府においても大きな問題となる。税収はさほど得られないのに支出が限りなく増大する。公務員は自らの生活を守るためにあれこれと増税をするだろうが、政府が老人の生活を守ることができない。若者は収入の半分程度を持っていかれることになるわけだが、これにはさすがに不満も噴出するはずである。

税収から自らの給与を捻出できないことに気づいた公務員は、やむなく組織の簡素化を断行するかもしれない。公務員にもリストラのメスがはいるかもしれない。人口が減少するので地方自治体などの規模も縮小を余儀なくされる可能性もある。また、資金不足からインフラの整備が遅れ始める。道や公共施設が劣化し始め、サービスも低下する可能性がある。

家族単位の世帯が減少する一方で、単身者が増えるわけだから、当然の事一人暮らしの人々が今よりも増えていく。ということは、家族向けの戸建て住宅などはニーズが減少することだろう。このニーズのシフトは、不動産価格にも大きく影響を及ぼすかもしれない。

オリンピック以降、不動産価格が暴落するのではといった憶測もある。というより、人口自体が減少するわけだから、今ほどの住居数はいらないし、ニーズが低下すれば、場所にもよるが不動産価格は下落することだろう。現在でも住居の空き家率は全国で30%程度と高い数値にあるようだが、今後も戸建て住宅やマンションなどの供給が続けば、空き家率はさらに増大することになる。不動産の資産価値は今後も下落傾向が続くことになるだろうか。

少子化が顕著なものとなっていくので、高校や大学などの教育機関も淘汰されることになる。大学については統合されたり廃校となるところも出るだろう。名の知れた大学は残るだろうが、地方の大学が存続するのは難しいかもしれない。

・・・と、多難な要素しか思いつかない。しかしこれでは夢がないではないか。

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■それでも私たちが自由に気楽に生き抜く方法とは

ということで今後、結婚する人々、そして人口自体が減少を続け、日本のGNPが減少、政府は必死に増税を繰り返し、それれでも少子高齢化が続くそんな社会において、私たちが自由に気楽に生き抜く方法をちょっと考えてみようと思う。

資本主義社会の場合、どのような状況下に置かれたとしても、比較的自由に気楽に生きることができる条件がひとつある。それは経済的に豊かでいることである。カネで幸せは買うことができないが、少なくとも資本主義社会において最もシンプルに問題を解決する方法は、やはりカネを持つことだ。

ところが今後はサラリーマンとして生涯を安定して暮らすことは難しい。いや、上位1%の成績を保有し、輝かしい学歴を得て公務員側に回るか、大手企業の幹部候補にでもなれば良いのだろうが、多くの人々はこの立ち位置に食い込むことはできない。

ということで、サラリーマン以外の選択肢において、自由に気楽に生きることができるだけの年収を得続けることが必要となりそうだ。幸か不幸か老人が多い社会である。彼らは皆生き抜くための努力を強いられる。仕事をしたくてもたぶんは仕事がないかもしれない。とすれば、老人に仕事を提供できるビジネスを展開したらよいかもしれない。

また、一人暮らしが多いわけだから、一人暮らしの人々が不自由に感じる部分のサービスを提供しても良いかもしれない。つまりその時々のニーズを探り、そのニーズに即したサービス提供ができれば、ビジネスを拡大することができる。

「いやいや、俺にはビジネスなんてできるはずがない」

と思われる方もいらっしゃることだろう。確かにそんな裁量があれば、どのような社会が到来したとしても、不安を抱えることはないことだろう。

しかしそんな方でも自由に気楽に生き抜く方法は存在する。それは支出を限りなく抑えた生活環境を手に入れることだ。最低限のモノで質素に生きる環境を構築する。すると支出はミニマムなもので済む。それを満たすだけの収入を最低限度の労働で得ていけば、質素な生活の代償として、多大な自由の時間を手にすることができる。

現代の若者は、すでにこのことに気づいている。そしてだからこそ、結婚を避ける人が増えているのかもしれない。

政府が税金としてお金を吸い上げ、企業が利益を吸い上げる。しかしそれを市場に還元することがないといった現状は、実はとんでもない未来を作り上げようとしているのかもしれない。

いち早く考えなければならない。しかし実は、これを考えるのは私ではない。ちょっと悲惨な未来において、私はすでに墓の下だ。考えるのは、今まだ若者であるあなたであり、もしかしたらあなたのお子さんなのかもしれないのだ。

 


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