50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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弱肉強食時代を生き抜くための知恵


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前回、弱肉強食ルールを根底に構築される社会についてのお話をした。弱者は結果として強者のえじきとなり、生活が困窮していくことは、むしろ当然のことと言える。さて、では弱者の立場である私たちは、どのように対応することで、自らの人生を自由で豊かなものにすることができるだろうか。今回はその方法について少々考えていくことにしよう。

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■政治をも統治し始めている大資本

先にも記したが、もともと政府機関には再配分という機能があり、富める者から税を徴収して公共サービスに投資したり、セーフティネットを充実させることで格差是正を図る働きがある。

ところが、莫大な利益を手にした民間企業によって政治家が動かされてしまうと、再配分がうまく機能しなくなってしまう。資本家が諮問会議などに人を送り込み、企業に有利な法改正をすることで、簡単に弱者を弱者として固定化させることが可能となるからだ。

たとえば、水道事業の民営化や種子法の廃止などは、外資参入のための扉を開くことになった。独占的な事業を外資に担わせることのリスク、遺伝子組み換えのなされた穀物を口に運ぶことになるリスクなど、日本国民にメリットをもたらすことがない。では、そんな法がなぜ国会を通過してしまうのだろう。本来であれば国会ではこれらを廃案としなければならない。しかし、このあたりに国外から大きな資金が流れていたとしたらどうだろう。

本来であれば政治家は国民によって選出されるわけだから、国民が国政を変えていくことができるように思う。ところが余すことなく資金が政治を支配すると、どの政党や政治家に投票しても結果は変わることがない。

与党の失政を野党が突っ込むことがないのを不思議に思われたことはないだろうか。素人にもわかる代替案を与党が提示しないのはなぜだろうか。政治家は馬鹿なのだろうか。いやいや、彼らは皆輝かしい学歴を持っておりそんなに馬鹿ではない。すでに多くの政治家が同じ方向を向かされているのだ。

■政府や官僚が守るのは国民ではない

問題はまだある。企業体が利益を追求するために国政自体が動き始めると、税収が減少し資金が枯渇するわけだから、公共事業の品質が低下する。また、公務員自らの生活が脅かされることになる。

官僚としてはこれだけは回避したい。そこで国民の税金を引き上げて自らの安定を図ろうとする。ところが政治家が邪魔をして大資本家からの税はとりにくいので、国民のしかも弱者の税金を増やすことになる。また、必要以上の徴収により、まとまった資金をプールしておきたいと考えるかもしれない。国民としては八方塞がりの状態となるわけだ。

弱者である私たちは、この段階において手の出しようがない。よってこの領域から私たちは容易に逃れることができない。さて、どうしようかという点について考えを進めよう。

■自らの力で勝組になることが得策ではあるが

最もシンプルな方法は、勝組でいることである。まずは搾取されない領域で生きることだ。これは公務員として生きるという方法がある。公務員の場合、大きな成功を収めることはできないが、それでも絶対的な安定を得ることができる。たとえば大災害において一地域が崩壊状態となっても、公務員は失職することはない。民間であれば工場がなくなれば、労働者はすぐにでも職を失う。これを見ただけでも違いは歴然である。

一方、搾取されても痛くないほどの安定的な年収を得続ける立ち位置にいるのも良いだろう。自らのビジネスを大きくすれば、少なくともそのビジネスが回っている間は、豊かに生きることができる。

問題となるのは、正規非正規に限らずサラリーマンとして民間に雇用されて生きている多数の国民である。今後はさらに正規のイスが減少し、残るのは非正規労働や末端の労働程度のものとなる。経営や管理領域はシステムや人工知能で置き換わるからだ。よって今後職を失うことになるサラリーマンも多数発生することだろう。そしてその人々の再就職先は限られる。

また、大資本が利益を上げる構造が加速するので、人件費は上がらない。しかも枯渇を恐れた政府が増税でお金を吸い上げようとするので、天引きされる額はさらに上がる一方で、セーフティネットは脆弱なものとなる。まさにお先真っ暗である。

■弱肉強食時代を生き抜く方法

さて、そんな大多数の国民が、今後を生き抜くためにはどのような自己防衛手段を取るべきだろうか。はたしてそんなことなどできるのだろうか。なかなか難しい問題だが、いくつかの方法は存在する。

まずは、借金をしないことだ。私たちは物欲の赴くままに消費をし、そして借金をする。カネを借りれば大きなものでもすぐに手に入る。しかしその一方で以降長期に渡って金利ののった返済を余儀なくされる。

収入以上のお金を消費してしまうわけだから、それから以降の生活が苦しくなるのは目に見えている。家、車、ブランド品などによってライフスタイルが向上するかのように感じるが、しかしそれは多くの場合形ばかりで、以降の生活は極度の困窮状態に置かれてしまう。しかもそれが数十年という期間続くことになる。しかし、よくよく考えてみると、借金までして購入するものの多くは、困窮生活を代償として手に入れるほどの価値はない。単にカラ雑巾を絞られているだけであることに気づく必要がありそうだ。

次は、月々の支出の徹底した見直しだ。固定費や無駄な出費を極限まで抑える。少ない年収であったとしても、それ以下の生活を実現すれば、毎月貯蓄を積み上げることができる。支出が少なければ、何かのトラブルに遭遇して職を断たれた場合でも、長い時間を貯蓄で生き続けることができる。また、貯蓄がまとまれば、それを運用してその他の収入を生み出すこともできる。貯蓄を積み上げるのは時間がかかるものだが、それでもお金を徐々に味方につけることができる。経済的自由は、人生を豊かにする上でもっとも有効な武器であり手段となる。

本業以外の収入源を持つことも重要な要素のひとつとなる。雇用されている場合、それによって得られる収入がすべてになる。このため、給与が減額されたり増税されると、それは真綿で首を閉められるかのように、生活を徐々に困窮状態へと陥らせることになる。しかしもし、他にも収入源を持つ場合、外部からの無条件な締め付けにあったとしても、それが直接的に生活を困窮させることはない。

最近では、インターネットの存在があり、収益を確保するためのモデルも数多く存在する。簡単ではないが、それでも試行錯誤を繰り返すことで徐々に収益を上げることができる。ちなみに日本以上の格差や貧困にあえぐ米国国民は、その他の収入の多くをインターネット絡みのビジネスモデルに依存して生きている。今後はさらに時間の断片を収益に変えることのできるモデルが生まれていくことだろう。これらを有効に活用し、本業以外の収益源をいくつも持つことで、トータル年収を引き上げることができるはずである。

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■人生を自由に生きるために

私たちの生きる資本主義社会は、どのみち大資本によって構築されたルールによって成り立つ。巨大化した資本は政治やメディアをも操作することができる。よって何も考えずに生きていると、そのルールの中で利益を生み出すためのコマとして使われてしまうことだろう。

よってこれまでに常識と思われた生き方や考え方を見直し、本当に自分の人生を豊かにするためには、どのような方法があるかをしっかりと見極める必要があろうかと思う。特に今後は、自己防衛的な戦略が、今までにもまして必要なものとなるはずである。

どうか幸せに、そして豊かに人生を歩んでいただきたい。状況は決して明るいものではないが、しっかりと頭を使えば、私たちはまだ自由に生きることができるはずだからだ。

 


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