50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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なぜ勉強をしなければいけないの?


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前回、本ブログには似あわない教育の話なんかをしたものだから、戸惑われた読者もあったかもしれない。しかしその一方で、「なぜ勉強をするのか」と子供に問われて困ったことがあったといったメッセージを寄せていただいたりもした。

そこで書きついでといってはなんだが、今回も子供に対する教育のお話、しかもストレートにお問い合わせをいただいた「なぜ勉強をするのか」ということについてのお話をしてみたい。

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■何で勉強なんかしなきゃいけないの?

「ねえ、何で勉強なんかしなきゃいけないの?」

あなたはお子さんからそのように問われたことはないだろうか。また、そんな際にあなたはどのように答えられただろうか。実はこの答が明確にできるか否かで、お子さんのその後の勉強に対する姿勢や、大学を出て実社会に置いてどのように生き抜いていくかの態勢を作り上げることができるものである。

さて、あなたはどのように答えられているだろう。

「良い成績を取るため」とか「いい学校へ行くため」、「いい会社に入るため」といったありきたりな答をされてないだろうか。まあ、これでもとりあえず答になっているし、あながち間違いではないが、きっとこれを聞いた子供は、なぜ勉強をしなければならないかという点において明確な答を得られていないに違いない。このため次なる質問も飛び出す。
「1853年にペリーが来航したって事を覚えたからって、何の役に立つの?」
さてさて、あなたはどのように答えられていらっしゃるだろうか。

■勉強をする事の本来の意味とは

ちなみにこの質問は、当然のこととして私も子供たちから受けている。
そしてその際にはこのように答えた。

「×を○に変える能力を身に付けるためだよ」
「×を○に変える?」
「そう、お前はそのために勉強をするんだよ」

勉強とはそれ自体を覚えるためのものであると認識されている方がとても多い。しかし覚えるべき学問の中には、実社会に出ておおよそ役立たないと思われるものも少なくないはずである。しかし、勉強の本質とは実はその部分にはないと私は考えている。

子供が今後、長い人生を生き抜いていく際には、おおよそ数多くの問題に遭遇することになる。そしてその問題とは、あらかじめ想定できるもののみではない。しかしそれでも、その問題を自らの考えや実行力で乗り越えていく必要がある。

さて、学校における勉強とは、まず何らかの知識や解き方などを教えてもらう。また、教科書や参考書から自ら吸収していくこともあるだろう。学んだ度合いを確認するためには、テストを受けることになる。テストは実力の度合いをはかるものと考えられているが、実は学び切れていない部分を明確にするための確認行程とも言える。よってできなかった部分は徹底してできるようにする必要があり、この行程が×を○に変える行程である。当然のこと成績は上昇していくことになるが、成績を上げること自体のみに勉強の価値があるわけではない。

「すべての×を○に変えるトレーニングを重ねていくと、いろいろな事ができるようになるものだよ」
「どんなこと?」
「たとえば、悩み事があったとするだろ。これって×と○だとどちらだと思う?」
「どちらかといえば×?」
「そうだね。×を○に変えることができるようになると、どうなると思う?」
「悩み事を解決できる?」
「そう。しかもそれってお友達の悩み事を解決して上げられるかもしれない」
「人を助けられるって事?」
「まあね」

■生涯に渡って優位性を与えるための指導

多くの親は「勉強をしろ」といい、それは「将来いい大学に進むため」「より良い会社に就職するため」ということでくくる。これ自体は間違いないのだが、これをそのまま理解して成長すると、良い大学、良い会社に入ることが目的となる。するとその後の人生は、不安定なものとなる可能性が高い。

よい会社に入ることが目的である場合、入ってしまえば人生の目的は達成してしまう。つまり、以降目的を失ってしまう場合もある。実際、そんな若者を多く目にする。

しかし×を○に変えることを教えておくと、これは生涯に渡って機能する。

×とは市場やクライアントが抱える問題でもある。これを○に変えることができるなら、そこにはビジネスが成立することになるからだ。そしてこの視点は、サラリーマンであってもフリーランスであったとしても同様に重要な捉え方である。

勉強とは、良い成績をとるためのみに行うべきではない。むしろ、今後の人生において、必ず遭遇するであろうさまざまな問題の解決、つまり×を○へと導く練習をしているわけである。

■ついでに親のあなたもメリットを得る

もし、あなたにお子さんがいらっしゃるのであれば、この点を、しっかりと理解させておくと良い。お子さんがこの点をしっかりと把握すれば、次第に勉強に対する積極性は増していく。当然のこと、成績は上昇傾向をたどる。

少なくとも私は、親としてしっかりと子供たちにこれを教えた。意外にも教育熱心だと思われただろうか。いえいえ。動機は実に不純である。

ある程度の成績を維持できていれば、進学する大学の選択肢が増える。当然国立大学も選択肢の一つとなる。また、返済不要の奨学金を使うこともできる。つまり、親としての負担を限りなく低減させることができるのだ。

それでいて子供にある程度のステータスを与えることができる。さらには、実社会に出た後も、×を○に変える能力を有していることから、おおよその苦境は乗り越えることができる大人となれるというわけである。

 


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