50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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「貧乏」と「貧困」の相違点を認識するだけで人生はずいぶん楽になる


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「貧乏」という言葉がある。実質所得が伸び悩む現代において、この言葉を耳にしたことがない方は、まずいないことだろう。貧乏とは、収入が少なくて生活が苦しいことをいう。ただし困窮状態にはない。また、貧乏と同様によく耳にする言葉に「貧困」がある。貧困とは、貧しくて困っている様を表す言葉である。

「貧乏も貧困も、同じなんじゃないの?」と思われるだろうか。いやいや、まったく異なる意味合いを持つ。とはいえ、俺は国語辞典ではないので、言語的な意味合いをいっているのではなく、実際の生活における「貧乏」と「貧困」の相違点を申し上げていることをご理解いただきたい。

実は、貧乏と貧困の意味合いの相違をしっかりと認識するだけで、救われる可能性のある方は多数いるのだ。そこで今回は、そんなお話をしてみることにしたい。

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■貧乏よりもリスキーな貧困状態

「貧乏」と「貧困」の相違点を認識していただくために、まずは「貧乏」から見ていくことにしよう。先にも申し上げた通り、貧乏とは、困窮状態にはないものの、収入が少なくて生活が苦しいことをいう。

お金がないので、当然の事、派手な生活はできない。高級レストランでランチ、なんてことはできないし、高級車を乗り回すこともできないわけだ。ただし困窮状態にないということは、貧しいながら生活は回っていることを意味する。なかには、貧乏生活を続けながら、少しづつであったとしても、貯蓄を積み上げている人もいるかもしれない。

一方で、貧困とは、お金がなくて困り果てている状態をいう。「家賃を払おうにもお金がない」「月末まで食費も出ない」「借金返済に追われているが支払いのめどが立たない」など、これらの状態はすべて貧困状態といえるだろう。

なお、貧困状態には、収入額にかかわらず陥ってしまうリスクがあることに気付かれるだろうか。つまり、高級レストランでランチを食べ、高級車を乗り回す方の中にも、貧困生活者は存在することになる。彼らは平均所得よりも多くの収入を得ている場合もある。しかし収入を超える支出を続けたり、債務が多重化したことにより、貧困生活を招いてしまっているわけだ。

また、贅沢をすることなく次第に貧困生活に陥る人もいる。毎年年収が下げられているのにも関わらず、子供の教育費や住宅ローンの支払いなど、支出は増える一方で、収支バランスを崩してしまっている人々である。

貧困生活者の中には、貧乏人を笑う人や「貧乏人にだけは、絶対になりたくない」と考えている人が多い。ところが、事態は貧乏人以上に深刻である。日々困っているわけだから、何とかしなければならないし、そもそも支払いが滞った場合、それは破たんを意味するからである。

■貧困状態から抜け出すために

では、貧困から抜け出すためには、どうすればよいだろうか。これについては、以前も何度か本ブログで取り扱っているが、月々の生活を「収入<支出」状態から「収入>支出」状態へと移行すれば良い。これには、収入を上げるか、支出を抜本的に削減する以外に道はない。ただし、収入はおいそれと上げることは難しいはずなので、支出の抜本的な見直しを余儀なくされるはずである。

ところがである。これがなかなかできない人が多い。

貧困状態にあるものの、これまでのライフスタイルを失いたくないと考える。すでに収支バランスが崩れているにもかかわらず、新たな借金で一時的にでも食いつなごうと考えてしまう。また、世間の目や体裁を気にされる方も多いように思う。自分は絶対に貧乏人にはならないと、無理をして、さらに貧困状態を深めてしまう。

資本主義社会においては、お金の循環が不可欠であるがために、とかく消費を拡大することが美徳であるかのような流布がなされる。よって、少しでもグレードの高いものやブランド品を求めたりする傾向にある。生活においても、人よりも豊かでありたいと願うようになるものである。ところがこの代償を支払うために、過酷な労働に耐えたり、大きな債務を抱えることで、人生を無駄に消費してしまう場合が多い。

資本主義社会では、多くのお金を使うことのできる人が偉く、それができない人は愚かであるかのような基準線が敷かれることが多い。

「当然なんじゃないの?」と思われるだろうか。しかしこれは、資本家が決めたルールである。より多くの消費を促すための洗脳だともいえるだろう。

なぜなら、資本家ほど無駄にお金を使わない。必要とあれば多額の資金を投じるが、それはあくまでもリターンを狙っていたり、節税目的であることが多い。ましてや「収入<支出」状態など絶対に招かない。資本家は、無駄にお金を使うことの愚かさや、お金の持つ真の力の大きさを、しっかりと認識している。そして、だからこそ、資本家になり得るわけである。

だから、騙されてないけない。

もし仮に、高い金利の借金に手を出されているのなら、すでにあなたは貧困者であるかその予備軍と言える。債務を重ねるのではなく、生活を抜本的に見直し、いち早く「収入>支出」状態へと移行することをお勧めしたい。

■貧乏人には未来の選択肢が用意されている

貧困者が貧乏人になると、実はとても良いことがある。それは、困窮状態になくなるという点である。徹底して固定費や生活費を削減すると、毎月月末にお金が足りないということがなくなる。豪勢な生活とは無縁になるが、仕事を続けている限り、月末においても、口座にはしっかりと残高が残るようになり、それが毎月積み上がるようになる。

この精神的安堵は、実際に体験された方でなければ、ご理解いただけないかもしれない。しかし実際に、穏やかな生活を手にすることができる。このメリットは多大である。そんな生活の中で、少しづつ貧乏人から抜け出すための準備を始められればよいだろう。また、「大きく稼いでは大きく使う生活はもうコリゴリ」と思われるのであれば、貧乏人のまま、穏やかな生活を続けられるのもわるくない。

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■年収250万円もあれば十分な選択肢を得ることができる

「俺は困窮こそしていないが、貧乏な生活は嫌だし、さりとて抜け出す方法などないのだが・・・」

中にはそう思われた方もいらっしゃるかもしれない。確かに低賃金で日々働かれていて、尚且つ他に選択肢がなく、可能性がことごとく否定され続けていれば、そうボヤキたくなるのもわからないではない。

そんなあなたの年収はどのくらいだろうか。仮に年収にして250万円であったと仮定しよう。あなたはご自分を貧乏人だと思われているが、貧困者ではないとすると、年間支出は250万円以内に収まっているはずである。もしかしたら、トントンなのかもしれない。

「生活を切りつめても、それがやっとで、貯蓄もできない」と、仮にそう感じていらっしゃるのであれば、今後は月10万円以内で生活できるように、抜本的に生活を見直すと良い。

このためには、住む場所や地域を替える必要があることだろうし、今持っているものの多くを処分する必要もあることだろう。また、仕事さえも替えなければならなくなるかもしれない。家賃を2万円程度に抑え、自炊をすることで、栄養に配慮しつつも食費を抑える。現在はIHがあるので、キッチンがなくとも自炊はできる。お家キャンプ生活である。また、モノを買わないなど、お金を使わないことを念頭にライフスタイルを変更していく。

すると、お金は毎月口座に残るようになるので、これを貯蓄へと回していただきたい。貧困者の場合はいち早く高金利の債務から返済をしよう。この生活に慣れるのに数カ月は要するが、仮にこれができると、あなたはさしてお金を必要としなくなるはずである。すると、あなたは年収を上げることなく、お金にゆとりを持つことができる。その後のことは、その状態を得てからでも、じっくりと考えてゆけばよい。きっと道は見つかるはずである。

一方、生活費が月10万円でまわるようになったので、アルバイトに切り替えて、自分の時間をより多く持ちたいと考えたのなら、それもそれである。貯蓄ができないのは心もとないが、その一方で、自由な時間の中で、新たな収入源を作り上げるという方法もある。

■ようこそ貧乏人の世界へ

このように、貧乏人には未来の選択肢が用意されている。このため「貧困者」であるのなら、まずは勇気をもって「貧乏人」へと鞍替えをすることである。すると、困窮状態を回避することになるので、その後は貧乏人を抜け出すか、もしくはもっと楽で平穏な生活を手にするかなど、次の選択肢を模索していけば良い。

もしあなたがお若ければ、このような切り替えは、その気にさえなれば必ずできるものである。また、既婚者であったとしても、しっかりと家族で話し合い、全員で協力し合えば、健全な「貧乏人」になることはできるものである。

人生はもっと楽しく、そして自分にとって意味のあるものでなければならない。もし貧困状態に頭を抱えていらっしゃるのであれば、まずは貧乏人となろうではないか。

 

ようこそ。貧乏人の世界へ。

 


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