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50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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最低賃金3%アップが現在の貧困問題を解消することができない理由


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■最低賃金3%アップはどのような層に影響を及ぼすか

最低賃金が3%アップされる。全国平均で前年より24円引き上げられ、822円となるわけだ。しかしこれ、貧困問題の解消には繋がることはない。まあ、確かに最低賃金は今後も引き上げていく必要はある。しかし最低賃金のこの程度の引き上げは、実は貧困を抱える層に恩恵をもたらさない。この点について、政府が理解しているか否かが見えない。

最低賃金の引き上げにより、時給に変動がなされるのは、非正規労働者の中でもアルバイトやパートの立ち位置にいる人々である。アルバイトやパートとして働いている労働者とは、どのような人々だろうか。

まずは学生の存在を挙げることができる。貧困家庭が増加傾向にある昨今において、多くの家庭では、学生である我が子に十分な生活費を仕送りすることはできない。このため、学生の多くがアルバイトで生活費や学費を稼ぐ必要がある。よって苦学生の生活が少しでも向上することは意味あることではある。

次に恩恵を得ることになるのが、パートで働く主婦の人々だ。これまで専業主婦として生きていた人の多くが、家計が苦しいという理由で働きに出る。ところが正社員としての雇用はない。また、子育てなどの必要もあることから、フルタイムでの労働は難しく、よってパートで少しでも収入を増やそうと考える。仮に主婦が最低賃金でパートの仕事をしているのであれば、若干でも時給が上がればそれはありがたいことではある。

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■貧困問題を解消するために打つべき政策とは

ところが、今回の最低賃金引き上げで、直接的に恩恵を受けることがない層が存在する。それは、低賃金で過酷な労働に従事する派遣労働者の人々だ。彼らは、多くの場合時給1000円程度での労働を余儀なくされている。年収は200万円にも届かない。

日々過酷な労働を余儀なくされながら、低賃金でかつ、仕事をいつまで続けられるかもわからない。そんな状況下に置かれて日々の生活に困窮し、将来の不安に頭を抱えている。

そんな非正規労働者の不当な給与水準に、なんら変化をもたらしていないのだ。

ところで、相対的貧困率という言葉をご存知だろうか。相対的貧困率とは、等価可処分所得が全人口の中央値の半分未満の世帯員の割合を意味する。相対的貧困は、その国の所得格差を表す値であり、底辺ともいえる貧困層が、国民のどの程度の割合で存在するかを表している。ちなみに、日本の相対的貧困率は16%を超えており、これは世界でメキシコ、トルコ、米国に次いで第4位に位置する。

つまり日本は、先進国の中でも4番目に貧困率ならびに所得格差が高い国であり、しかもその原因が、派遣労働者の低賃金にある。ところが今回の最低賃金の3%アップは、この層の生活をなんら改善していない。

さて、では日本において、貧困問題や所得格差を是正するためには、どのような対策を講じる必要があるだろうか。

これは、いうまでもなく派遣労働者の賃金改正に他ならない。アルバイトやパートをターゲットとした最低賃金の引き上げと同時に、派遣労働者の最低賃金引き上げを行わなければ、日本における貧困問題や所得格差の是正には、ダイレクトに繋がらないのだ。

相対的貧困率は世界が目にする値である。これを効果的に是正し、しかもGDPを引き上げ、さらには市場活性化により景気浮揚へとつながる策は、意外にもシンプルな部分で実現できるわけである。

偉い政治家の先生には、是非とも派遣労働者の賃金にもメスを入れていただきたいと切に願う。これには労働派遣法の改正も必要となることだろう。業界の反発もあるかもしれない。しかしその一方で、現在日本が抱える貧困問題の根幹部分を改善することができるはずだ。また、多大な支持を集めることになるはずである。

 

 




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