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50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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ベーシックインカムとオンデマンドエコノミーが人々の生き方を変えていく


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■仕事の大幅な減少の向こう側

前回の記事において、今後急速に普及する人工知能やロボットの存在が、人から確実に労働を奪うことになることや、働き口の減少によって生活保護の受給者が増大すること、それにより政府は財政はさらに圧迫されていくことについてご紹介した。

日本国憲法は、日本国民の生存権や基本的人権を保障している。このため、職を失い生きていくことができない国民については、最低限の生活を支えていく必要がある。このコストは膨大であり、今後の生活保護受給者が1000万人規模に増大した場合、その支出は無視できないコストとなる。

しかし実は、このコスト以上に増大する部分があることを忘れてはならない。それは生活保護を支給するための資格認定作業や、それにかかわる事務作業のための人材の人件費である。生活保護は、申請したからといってそのまま支給されるわけではない。支給に至る審査に多大な人件費がかかるものなのだ。よって地方自治体の諸手続きも複雑化し、また、人件費コストも増大する。しかもこれは、生活保護にとどまらない。

行政の複雑な手続きやコストの肥大化を解消しなければ、どうにも出口が見えない状態に政府が陥った場合、これを改善する方法がある。それがベーシックインカムである。

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■ベーシックインカムが導入される理由

ベーシックインカム(BI:basic income)とは、政府がすべての国民に対して最低限の生活を維持するための額を、無条件で定期的に支給する最低限所得保障制度だ。

「国民全員の生活を保障するとなると、それこそ多大な財源が必要となるんじゃないの?」

おっしゃる通りである。しかし実は、行政からすれば複雑な手続きを簡素化することができるというメリットがある。それは、ベーシックインカムが、無条件に支給するという制度であり、そこには複雑な手続きが不要だからである。

よって今後抱えるであろう手続きの複雑化を一気に払拭することができる。投入する人員も最小限でよいことから、肥大化することが予想される人件費負担を解消することができる。この部分のコストは多大だ。また、手続きの簡素化は年金やその他のセイフティネットにも及ぶことだろう。しかしそうはいっても、全国民の最低限の生活を保障するわけだから、その額は多大である。財源問題も当然の事、取りざたされることになる。

ベーシックインカムは、資源国などに有効な制度とされている。掘れば資源がザックザクという国であれば、最低限の生活保障をした方が、システムはシンプルとなる。行政機関の人件費を最小限にまで抑えることができる上、財源は資源で賄えるので、皆楽にそして幸せになれるからだ。

一方で日本は資源に乏しい。このため日本にベーシックインカムを導入するのは難しいとされていたし、現状でも財源の捻出は難しいことだろう。

ところがである。

もともと労働量が大幅に減少する要因は、人工知能やロボットの進化にあった。つまり今後は、企業が収益率を拡大する上で、人件費は今ほどかからない。また、人工知能やロボットの価格も年々減少していくことだろう。社員や非正規労働者にお金を使う必要性は限りなく減少していくわけである。

実際、最近の上場企業には、社員数数十人という法人も目立つようになった。ホールディングスなどの法人は、もともと人員はいらないので当然ともいえるが、実際にビジネスを展開し高い収益を上げている少人数の上場企業は増加傾向にあるのだ。

企業収益率を上げるための人件費を最小限に留める産業や業態、ビジネスモデルの幅は、今後もさらに拡大を続けていくことだろう。これはいうなれば、膨大な資源を持つ国と同様である。つまり、労働力は減少するものの、税収は十分に確保できるわけだ。よってこれまで難しいと言われていた日本においても、ベーシックインカムを導入するための環境は、今後整うことが期待できるわけである。

■ベーシックインカムの導入が変える私たちの生活

さて、では実際にベーシックインカムが日本に導入された場合、私たちの生活はどのような変化を見せることになるだろうか。中には最低限の生活が保障されたら、働かない人間が増えてしまうのではないかといった懸念を持たれている方も少なくないはずである。

確かに働くことなく生きようとする人間は増えることだろう。そもそも労働量や雇用が大幅に減少するのだから、働きたくても働くことができない人間が増加するのは当然のことでもある。

しかしながら、日本の場合、たとえベーシックインカムが導入されたとしても、あくまでも最低限の生活が保障される程度にとどまるはずである。たとえばひとり1ヵ月10万円程度といった程度だろうか。家族4人であれば月40万、年で480万円。十分に生活は維持できる額ではある。しかし、この額では足りない世帯も多く存在するはずである。

また、一人暮らしの場合は、年間120万円しか支給されないことになる。この額でも最低限の生活はできるが、人によっては足りないと思われる方もいることだろう。

ベーシックインカムの場合、労働は自由である。年金制度では70歳に達するまでは、収入を得ている人の年金が制限されるといった姑息な制度があるが、これを排除する形で導入されるはずである。制度の簡素化こそが最も大きなメリットだからだ。

よって足りない分は自分でなんとかお金を作り出す必要がある。しかし前述している通り、仕事はない。

「ローンもあるし、その程度の額では足りない。これでは仕事がなければまともに生きられない」

とそう考える人も増える一方で、雇ってくれる企業は限りなく減少した状態にある。確かに頭を抱える人は少なくないことだろう。

しかし安心していただきたい。新たな労働形態が普及することになるからである。企業に属することなくお金を得るニッチな仕事が、現在既に登場しているし、それは今後急速に拡大していくことになるからだ。

「そんなうまい話、本当にあるわけ?」

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■オンデマンドエコノミーで実現する企業に属さない働き方

新たな仕事の形態、それはオンデマンドエコノミーとして普及する可能性が高い。オンデマンドエコノミー、耳にされたことはおありだろうか。

オンデマンドエコノミー(OnDemand Economy)とは、必要な時に必要な商品やサービスを、必要な場所に届ける仕組みであり、このような仕組みによって提供されるサービスを、オンディマンドサービス(OnDemand Service)と呼ぶ。

これまであまり馴染みのなかった仕組みであるために、このように説明をしてもイメージすることが難しいかもしれない。

オンデマンドエコノミーにおいては、誰もがオンデマンドサービス利用者になれる一方で、誰もがそのサービスの提供者、つまり労働者になることができる。

たとえば、一人暮らしのあなたは、サラリーマンとして働いており、ベーシックインカム以外にも収入があったとしよう。経済的には問題がない。しかしどうにも掃除が苦手であり、掃除の必要性を感じていたとする。その一方で、掃除が得意でありながら、日々暇を持て余している主婦がいたとしよう。彼女はベーシックインカム以外に仕事がなく、できればプラスαの収入を欲していたとする。するとここに需要と供給が生まれることに気付かれるだろうか。

「でも、両者が接点を持つことは、実際には難しいんじゃないの?」

探せば需要と供給があったとしても、それを結びつけることは確かに難しいように思える。ところがこれ、現在では、簡単に実現できるのだ。インターネットの存在があるからである。

そもそもこのような接点を、Webサービスとして構築するのに難しい技術はいらない。サービスを利用したい人、ならびにそのサービスを提供したい人の双方は、スマホなどからオンデマンドサービス業者に登録をしておけばよい。

あなたが掃除をしてほしいとスマホでサービス業者のサーバに通知をすると、業者のサーバアプリケーションは、これをもとに近くの登録済サービス提供者、つまり主婦などをリアルタイムに検索し応答をする。いかがだろうか。簡単に実現できそうに思われないだろうか。

今後はオンデマンドサービスの仲介業者が数多く登場するはずである。また、取り扱う業種も多岐にわたることになるはずだ。話し相手がほしいご老人は、スマホを使って相手を呼べばよい。その際にあなたが暇であればこれを受けてご老人宅を訪問することで収入を得ることができるわけだ。

このような労働形態が、今後急拡大することが予想されている。また、米国では実際に同様のサービスが普及し始めている。なお、本格的な普及には、規制緩和なども必要だろうし、様々な問題をクリアする必要もあることだろう。しかし、企業体が多くの人員を必要としない世の中においては、このような人工知能やロボットなどではまだ実現できないようなニッチな仕事が普及していくはずである。

いかがだろうか。ベーシックインカムでは足りない分のプラスαの収入は、企業体に属することなくオンデマンドエコノミーによって稼ぐことができるのだ。よって、人によっては複数のサービスを提供する側に回るかもしれない。その一方で、収入に余裕がある人は、ライフスタイルに関わる数多くの雑務を、他者へと依頼することで、快適なライフスタイルを得るかもしれない。

■来るべき近未来を見据えたうえで幸せを目指そう

今回は、近未来において到来する可能性の高いベーシックインカムと、オンデマンドエコノミーについての考察を進めた。あなたはこのような生き方について、どのように感じられただろうか。意見はさまざまであるはずだ。しかし、ごく自然の流れとして、ベーシックインカムとオンデマンドエコノミーは、今後身近なものとなっていくはずである。

来るべき近未来と、その際の立ち位置を、あなたなりに考えておくことで、その時代の覇者として成功を収めることができるかもしれない。また、より快適な生活を送ることに成功する人もいることだろう。

いずれにしても、今後の生き方には、これまでにない新たな仕組みが登場することだろう。また、そんな仕組みの中で、私たちはより快適なライフスタイルを手にすることになるかもしれない。案外明るい未来が待っている可能性もある。人生を諦めたりせずに、そんな未来の可能性を追いかけ続けていただきたいと考えている。

 

 




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