50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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50代の求人にありがちな職種とは


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■管理職という職種が存在しない理由

50代で仕事を探されていらっしゃる同志の方々、決して少なくないはずである。もし、あなたに特化した能力があり、最前線でも大きな売上を計上できる能力がおありであれば、是非ともその特化した業態や業界の求人にトライすべきだと思う。ただしこれ、「管理職として」とは、考えない方が良いかもしれない。「管理職として部下を統括することが得意」は、企業側から見て微妙なニーズだからだ。

これは組織の構成を見ればよくわかる。組織とは、これまで長い間勤め上げた人間で構成されている。そしてその組織で働く人間には、それなりのノウハウの蓄積もある。よって、いきなり外部から連れて来た人材に、統括リーダーや職制として配置するとなると、部下、いや、その組織自体が大きくぶれることにもなりかねない。よって企業としてはリスクが大きすぎるのだ。

組織のリーダーとは、その組織を知り抜いている必要がある。また、その組織を実践で支えてきた人材でなければ、下がそれに従うことはない。結果として「管理職なら得意です」は、企業には通用しない。このため、管理職としての転職は、ヘッドハンティング以外にまず道はないと考えたほうが良い。

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■50代の求人にありがちな職種

では、実際にはどのような職種が50代の求人広告に掲載されているだろうか。これを見ていくと、かなりテンションが下がるものだ。

よくある職種に、コールセンターやデータ入力、一般事務が目立つ。しかしこれに応募しても、あなたが男性であれば、まず採用はされない。実はこれらの職種は、50代の女性を前提とした求人広告であることが少なくないからだ。

50代の求人広告をさらに見ていくと、「配達・集荷スタッフ」などを目にすることもある。これらの広告主は宅配業者や運送業者だ。配達とは、文字通り荷物を個別に配達する業務。集荷とは逆に発送する荷物を顧客から集める作業といえる。昨今流通量が増加傾向にある。また、人材不足も問題化している業態なので、この手の職種は採用される確率は高い。ただし、配達や集荷は、現在ではリアルタイムの世界である。荷台に満載した荷物を時間内に届けなければならない。また、配達先が不在のことも多いわりに、「いつ届けてくれるの?」といった個別電話にも対応する必要がある。なかなか厳しい仕事ではある。

なお、軽自動車で小荷物を配送するスタッフなんてのもある。中には完全歩合制であり、24時間待機で電話が掛かってきたら、すぐに対応する必要のある仕事もあるようだ。また、仕事をするためには、軽箱を自腹で購入することが条件になっている所もある。ほとんど自営業者と同じだが、仕事は自ら取ることはできなかったりもする。

「建設現場スタッフ」も、求人が目立つ職種である。建設現場スタッフも読んで字の如し。建設現場での作業となる。重労働であることに加え、高所での作業も少なくないことだろう。ただし、オリンピックに向けて需要は高まりつつある。一方で、なかなか人が集まりにくい業種でもあるので、採用される確率は高いといえる。

50代の求人広告をさらに見ていこう。

「簡単な移転作業」なんてのがある。移転作業とは、たとえばオフィスや学校などの移転において、パソコンや机、さまざまな機器を別の場所に移転する作業だ。広告に「毎日が給料日」とある場合には、日雇い労働を意味する。つまりワンコールワーカーの募集広告である。移転作業は「移動アシスタント」として募集されていることもある。

ちなみにワンコールワーカーの場合、イベントスタッフ、軽作業などの職種で募集を掛けることも少なくない。軽作業については「「誰にでもできる簡単な軽作業」が大変な本当の理由」でご紹介しているので、そちらを参照いただくとして、ワンコールワーカーはその日払いの所もあれば、週2回振り込みOKなどと提示している所もある。

ワンコールワーカーの業種としては、「ピッキング作業」も目立つ。ピッキング作業の多くは、倉庫などでの業務となる。たとえばある通販サイトで、あなたがあれこれと商品を購入したとする。すると、その商品が箱詰めになって届くはずである。この際の商品のピックアップ、ならびに箱詰め作業が、すなわちピッキング作業だ。

実は通販業者の多くは、自ら発送を行わず、物流専門の法人に一括で委託している場合が多い。つまり、在庫の多くをその業者の倉庫へと預け、オーダーを流すことでピッキングから包装、発送までを委託しているわけだ。ちなみにこれを請け負う業者は、○○ロジスティクスといった法人名であることが少なくない。ロジスティクスとは、物流もしくはそれを合理化するための手段のことだ。

「人事・労務サポートスタッフ」なども良く見かける職種である。「人事部で働けるの?」と思われるだろうか。いやいや。これらは、派遣労働者のサポート業務であることが多い。派遣の場合、たとえば工場の仕事が決まった初日、労働者が決められた時間に出社しているかを確認する必要がある。よって早朝から労働者と待ち合わせをして、現場まで連れて行ったり、工場を周って勤務表を受け取ったりする必要がある。これを数十人という単位で担当する。つまり早朝から夜遅くまで走り回る必要があるといった、そんな職業だと思っていただければ、ほぼ間違いはない。

あとは・・・。おお、これもよくある。「家電量販店ご案内スタッフ」だ。これは量販店などの販売員を意味する。あなたがテレビコーナーでテレビを観ていると、気配なく背後から近づき「テレビをお探しですか?」と声を掛けるあの店員のことだ。案内スタッフは量販店が直に雇うこともあるが、メーカーが派遣をして自社製品をそれとなく販売する場合もある。昔はこのような業種を「マネキン」と呼んでいた。中にはインセンティブをつける所もあるが、多くの場合は単なる時給である。比較的長時間の勤務であり、週末が特に忙しい仕事といえる。

■どれも気が乗らないとお考えなら

ここでご紹介した職業は、50代でも可能性のある職種である。ちなみにこの職種の多くは、非正規であり、年収はおよそ200万程度と考えておいて間違いはない。お気に入りの仕事はあっただろうか。探してみると、意外に多くの職種があるものだ。しかしこれ、地方では、かなり限定されることもあるので注意が必要となる。

「どれもパッとしないなあ」と思われただろうか。もしそのように思われるのであれば、早いうちから自分のビジネスを育てることをお勧めしておこう。50代で得られる仕事は限定される。しかし、自分で作り上げたビジネスなら、その範囲は無限大となるはずだからだ。頑張ろう。同志よ。

 


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