50代からの貧乏ながら気楽な人生

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生涯働き続けなければならない未来が到来する可能性


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■40歳のあなたが65歳になる頃の時代とは

たとえばあなたが今40歳であった場合、老後の生活はどのようなものとなるかを、ある程度でもイメージすることはできるだろうか。40歳といえば、厄年手前で、そろそろ身体も無理が利かない年代にさしかかる頃だ。まだまだ自分は若いと思いつつも、そろそろ老後のことについても、ある程度イメージせざるを得ない頃となりつつあるかもしれない。また、これまでさしてお金がかからなかった子供たちも、そろそろ中学校へ進学したりして、徐々に月々の教育費がかさみ始める頃かもしれない。

さて、そんなあなたは、自分の老後生活をどのように考えていらっしゃるだろうか。
「定年後はのんびりと趣味でもやって過ごしたい」
と、そんなことをおぼろげながら考えていらっしゃるかもしれない。

実際、65歳にもなれば、仕事などないはずだ。よって働きたいと思っても働くことはできない。定年退職をしたなら、のんびりと第二の人生を過ごしたいと考えるのは、至極当然のことであり、実際に現在65歳以降の方は、そんな日々を送られていることだろう。

ところが、現在40歳のあなたが、65歳を迎える頃には、今とは全く異なる社会構造やシステムができあがっているかもしれない。また、生涯働き続けなければならない可能性も、皆無とは言えないことをご存じだろうか。

 

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■今後25年で起こり得る変化とは

「生涯働き続ける」という言葉を耳にした場合、それに対する反応は人それぞれであるはずである。元気なうちは、働き続けたいと考えていらっしゃる方がいる一方で、定年を迎えたら仕事の事など考えずに、のんびりと余生を過ごしたいと考えている方も多いはずだからだ。

現在40歳の方が65歳を迎えるのは、今から四半世紀未来のことである。随分と先の事のように思われるかもしれないが、56歳の俺に言わせていただければ、四半世紀などあっという間の出来事である。ところが、この時間は、社会構造やシステムを大きく変えることができる力を持っている。

たとえば人口比率だ。現在65歳以上の人口比率は全体の25%程度であるはずである。つまり、日本人の4人に1人がジジババということだ。ところが、25年後の日本におけるジジババ比率は、実に国民の40%を超える試算がある。そしてこの試算には、たぶん大きな誤差は生じない。仮にガンや糖尿病、高血圧などの病気や疾患がすべて簡単に治療することができるようになった場合、ジジババ比率はより高まることになる。しかし、急激に出生率があがることはないので、25年後のこの比率は、40%を上回ることはあっても、下回る確率は極めて低いと考えてよい。

 

■超高齢化社会の到来は世の中をどの様に変えていくのか

さて、あなたを含むジジババ比率が人口の40%を超えた超高齢化社会においては、どのような変化が生じることだろうか。

最も容易に知ることができるのは、GDPの変化である。国民総生産所得は、労働人口が稼ぎ出すカネの合計といえる。今後の日本は人口が減少するのみならず、高齢化を要因として労働人口の急速な減少が懸念されている。労働人口が減少するわけだから、それはそのまま日本の国力の現象として現れる。また、老人介護や福祉のコストが増大することになるため、国の収支バランスは、今以上に不安定なものとなることだろう。
さて、このような複合的な問題に直面した日本は、さまざまな新たな取り組みを強いられることになる。

まず、労働力の低下については、たとえば海外から労働者を呼び寄せる必要もあるかもしれない。しかし、できることなら、日本国内において、労働力を確保したいと考えるだろうから、徐々に労働対象年齢を引き上げる必要性に迫られるはずである。また、これを具現化するために、定年の年齢や年金の支給年齢を引き上げるかもしれない。現状において、70歳まで働くことのできる企業は、わずか数%にとどまるが、実際、65歳まで雇用を拡大する企業は急増してきている。

四半世紀先のことだから、医療技術も飛躍的な進歩をしているはずである。また、加齢についてもある程度の抑制技術ができているかもしれない。すると80歳になっても現在の50歳と同様の元気なジジババが登場しそうなので、この年齢も労働力として組み込むようになるかもしれない。また、若い人材が極端に少ない場合、中小零細企業は、労働力の多くを、高齢者に依存せざるを得なくなる可能性もないとはいえない。すると、次第に定年という言葉自体が、死語化する可能性さえ否めない。

さて、こうなると、現在常識となっている第二の人生に対する認識にも、大きな変化が生じるはずである。

いかがだろうか。「生涯働けるのなら、そんなにありがたいことはない」と思われる方がいる一方で、「おいおい、俺は絶対に老後は働かないからな」といわれる方もいらっしゃはずだ。しかし、老後という言葉自体もなくなってしまった場合、あなたはいつ仕事を辞めるかのきっかけを失う。死ぬまで働く時代は、もしかしたら本当に到来するかもしれないのだ。

俺としてはちょっと怖い話だが、そのころ生きていたとしても80代である。まあ、詳細については、次の世代の方々に、おまかせしたいと考えている。

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