50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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「先日56歳になっちゃいました」の報告


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■56歳になってちょっとイメージチェンジ・・・失敗

先日のことだが、俺はひとつ歳をとり、56歳となってしまった。家族はそんな底辺男を温かく祝ってくれたが、56歳ということは60歳までもう4年ないのだ。

実は、年齢をひとつ重ねたことの証として、何かやらかしてやろうと考えていた。しかし、これといったことができる力もなく、お金もないので、ひとつ今年は丸くなってみようかと考えた。

でも、だからといって、突然性格を変えることができるほど器用な人間でもないので、今日は試しに、文体を「だ、である」調から「です、ます」調へと変えてみることにした。また、もう大人なんだし(気づくの遅すぎ)「俺」はやめて「私」に、今日だけでも切り替えることにした。

ところが、である。

書き始めたら、違和感バリバリで、しかもキーボードの打鍵速度が著しく低下することに気付いた。「です、ます」調の文章が書けないわけではないのだが、このブログにおいては、それなりのスタイルが自己の中で確立しているようで、どうもここでは無理そうだと断念し、一旦書いた記事を書き直すことにした。

つまり、56歳になって、いきなりイメチェン失敗という、寂しい終わりの始まりというわけである。

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■80代の労働者の存在を知る56歳

さて、56歳となったわけだが、就職活動においてこれほどの悪条件はない。仕事が慣れた頃に60歳で定年って、これほどまでに使いにくい人材はないからだ。よって定年が65歳までの仕事先を探すしかなさそうである。

ところが、正規雇用として65歳まで働くことのできる企業は、大企業においても10%を超えた程度しか存在しない。また、中小零細企業においては、まだ皆無といっても良い状態である。よって、加齢とともに仕事探しはさらに過酷なものとなる。

しかし最近になって、意外なことに気づき始めていたりもする。

「底辺」といっては実際に就労されている方に失礼だが、月10万円稼げるか否かという領域の仕事をあれこれと見ていると、その中には、80歳を超えた労働者がいたりするのだ。

先日、ある仕事に欠員が出たとの連絡を受けて、その仕事の見学に行ったことがある。作業はさほど厳しいものではないのだが、日に5時間程度、週4、5日程度の仕事である。時給は1000円くらいだったかと記憶しているが、月の収入は7~8万程度の仕事だった。

「欠員がでちゃったもんだから」と担当者。

その担当者の話によると、前任者は80代の人であり、本人に辞める意志はないものの、これまでのような作業ができなくなってしまったとのこと。俺はこの意味をうまく理解できないでいたが、担当者は次のように話を続けた。
「痴呆が進んできたようで。それで、作業ができなくなって・・・」

そういうことだったのか。

結果的に、別の収入源のバイトスケジュールとバッティングしていたので、この仕事はお断りすることにしたが、俺もいよいよこの領域に足を踏み入れたのかと、少々凹みもした。

その一方で、探せば80代でも仕事を得ることができることの発見は大きいものだった。月収が7万から8万では、一般家庭では、生計をやりくりすることはできない。このため、一家の大黒柱にこの仕事の選択肢はない。しかし、シニアであれば、年金の受給をいくらかは受けていることだろう。その額に加えての7万から8万円の収入であるなら、最低限の生活は維持できるかもしれない。80代で仕事を得られるのであれば、56歳など余裕なんじゃないかと思えてくるから不思議である。

 

■ミドルは大変と感じる56歳

しかし時の経つのは本当に早いものだ。まさにあっという間だ。若かりし日の革ジャンにリーゼントのあの永ちゃんも、もう66歳である。俺が56歳になるのも当然といえば当然かもしれない。

さて、この1年はどのようなものとなるのだろう。いや、ある程度は見えている。仕事がなかなかないといいつつ、あれこれとバイトでつないで行くに違いないからだ。しかし、これでは先がないので、収入源を広げる準備は続ける必要がありそうである。最低限でも生活が維持できる領域に到達するまでは、半ば強制的にでも、頑張る必要があろうかと思っている。

そういえば、同い年の友人に、上場企業に勤務する男がいる。住まいが遠く離れているので、滅多に会うことはないが、彼は現在、次長のポストに身を置いている。上場企業の職制など、私から見れば天国のような立ち位置である。ところが彼の顔にはどちらかというと悲壮感が漂う。次長とは名ばかりで、部下はないのだそうだ。また、場合によっては、海外に飛ばされるリスクもあるという。

「海外なんて、すごいじゃないか」と俺が言うと、「この歳で単身赴任は過酷だよ。ほとんどイジメだね」と彼。しかし彼は、奥さんと折り合いが悪いらしく、家庭内別居状態にあるんだそうだ。
「あと4年だ。何とか頑張らなきゃ」
落とした彼の肩には、言いしれぬ寂しさが見て取れた。俺から見れば勝ち組の成功者だが、人の人生とは、他人にはわからないものである。

いずれにしても、ミドルはなかなか大変な世代ではある。それでも、生きていかなければならない。また、人生を諦めるには、まだ少々早い年代でもある。同様の苦境に生きる同士よ。辛いのはあなただけではない。共に頑張っていこうではないか。

 

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