50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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[第3話]50代になったら次が決まるまで絶対に会社を辞めてはならない


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■理不尽な形で職を失うケース

前回、ならびに前々回の記事において、50代で安易に仕事を辞めてしまった後の地獄絵図を書いた。すると、知人からこんな意見をいただくことになった。

「安易に辞めるリスクなど知っていた。しかし私の場合は、リストラだった。辞めるつもりはなく、辞めさせられたのだ。そんな人生もあるのだ」

確かに。50代で仕事を探され、苦労をされていらっしゃる方の多くは、むしろこのパターンで、つまりは外的な要因において、同様の苦境を味わっている。また、リストラではなく、企業倒産というケースも少なくないことだろう。しっかりとした人生設計をしつつ生きてきたのにもかかわらず、その会社自体が倒産してしまうわけだから、回避しようにない。悲惨な現状である。

そこで今回は、50代で会社を辞めながらも、転職に成功した二人の実例をご紹介することにしよう。ちなみにこの両者は、現在すでに60代を迎えている。つまり、会社を辞めたのは今から5年以上も前の話である。時はリーマンショックの不況にあえぐ最悪の状態を前後とする頃であったから、苦労も多大であったはずである。しかし、独自の展開を図ることで、ふたりはそれぞれ、大きな壁を乗り越えている。

 

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■倒産により失職したAさん

Aさんは、52歳を迎えた歳に、大学を出てから約30年勤め上げた会社が倒産してしまう。業績の悪化は内部で熟知していたつもりだったが、まさか倒産するとまでは考えていなかったという。

倒産後、しばらく求職活動をしたが、やはり就職先は見つからなかった。そこで彼は機転を利かせた。もともと営業畑で生きてきた彼は、求人広告を見ることをやめ、企業情報を調べては、自らその会社に出向き、自分を売り込みに回ったのだそうだ。1日何社もの訪問をしたという。

大手企業は、門前払いが続いたので、中小零細企業をターゲットとして、営業を続けた。
一ヶ月ほどこの活動を続けていると、ある経営者と話す機会を得た。彼は経営者に、これまでの経緯や業界の動向、今後の展開などを話したそうだ。

数日後、その経営者から電話があり、彼は無事採用となった。彼はすでに60歳を越えているが、まだこの会社で元気に働いている。65歳までは元気に働きたいと考えているのだそうだ。

 

■54歳でリストラを受けたBさん

一方、Bさんは54歳でリストラを受けている。別段彼の業績や勤務態度が悪いわけではなかったそうだが、人事との折り合いが悪く、理不尽なリストラだったそうだ。

しかし彼は、退職後、一切求職活動をしなかったという。50代半ばでは、マトモな仕事がないこと、たとえあったとしても採用は難しいことを彼は知り抜いていたようだ。

幸い彼には、ある程度の蓄えがあった。そこで彼は、小さなビジネスを立ち上げた。大きな投資はできなかったが、その分、休みなく連日働き、驚くことに起業から1年でビジネスを、なんとか生活が成り立つまでにしたそうだ。

50代半ばという年齢を考えれば、とても多大な努力であったことがわかる。彼はすでに65歳になるが、現在では自分のペースで仕事をしながら、空いた時間を用いて、豊かにそして自由に生活をしている。

自営なので定年は考えなくて良い。また、仕事量は自分のライフスタイルに合わせることができているという。経済的にも恵まれており、ひととき大きな苦境をくぐり抜けてきたことを感じさせない。
彼はいう。
「あの努力がなければ今はない。でも、2度とあの修羅場はくぐりたくないね」

いろいろな人生がある。しかし、両者に共通する点は、必死になって苦境を脱する努力を続けた点である。

先に、50代になったら次が決まらないうちは絶対に仕事を辞めてはならないことについて書いた。しかし、外的要因において50代で会社を辞めざるをえなくなった人からすれば、避けようのない事態だったはずだ。

甘さから退職したのならいざ知らず、半ば強制的に仕事を奪われてしまった場合、悔しさをかみしめつつも、復帰ルートへと舵を戻さなければならない。そんな状況においては、是非とも、乗り越える努力をしていただきたいと思う。きっとそれは、失った光を取り戻すことへと繋がるはずだからである。

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