残念な人生を歩まないためのちょっとしたコツとは
■俺は残念な人生を生きている
50代も半ばを過ぎた俺は、表面的には、これまで結構残念な人生を歩んできた。
「何で俺、こんなに残念な感じになっちまったんだろう?」
とそう思うこともしばしばである。しかしだからと、大きく後悔しているかというとそうでもなく、また、奮起してこれまでの人生からの脱却を図ろうと考えているかというと、すでにそんな必要性もなくなりつつある。
すでに子供たちは成人をしているし、俺の残念な人生を反面教師として、マトモな人生を歩もうと考えているらしいので、あとはノンビリ生活をすることができれば、それで十分と考えているからだ。
しかし、これからの人生が長い若い方々が、今後ずっと残念な感じの人生を送り続けるというのは少々問題があるように思う。
底辺をはって生きる中にも、それなりの楽しみはあるものだが、それにはそれなりのノウハウが必要となるし、そもそも底辺をはう必要などないはずである。また、残念な人生を深く後悔される方も少なくないようなので、そんな後悔を引きづったまま生涯を過ごすことは、あまりおすすめできない。
そこで今回は、残念な人生を歩まないためのちょっとしたコツをご紹介することにしよう。あくまでもちょっとしたコツであるわけだが、これを知ると知らないのではその後の人生は大きく変わる可能性さえある。
■そもそも残念な人生とは
では、そもそも残念な人生とはどのようなものだろうか。これを知らなければ、回避のしようがないはずである。残念な人生の捉え方は人それぞれであるはずだが、共通項として挙げられるのは、やはり自分が本来望んでいない状況下に置かれていることではないかと思う。
たとえば、その人が貧乏であったとしても、今を充実して生きることができていたり、自分を幸福だと感じることができれば、他人にどのように映るかに関係なく、それは残念な人生とはいえないはずである。
逆に、まわりから成功者として賞賛されるような方であっても、現状を不幸だと思ったり大きな後悔を残している場合、これは残念な人生と言うことができるかと思う。つまり、残念な人生とは、現状不満を抱える要素が多い生き方であり、かつ、将来において多大な後悔を生み出してしまう可能性の高い生き方であろうかと思う。
■残念な人生を歩まないためのコツとは
では、そんな人生を歩まないためには、どのような生き方をすれば良いだろうか。
まずは、自分の進むべき道をしっかりと見据える必要があろうかと思う。自分が本当にやりたいことは何なのか、どの様な人生を歩みたいと考えているのかを、自分なりに明確にしておくことは、とても重要である。
しかしながら、これは一度決めたからと変更できないわけではない。人生を歩んでいくと様々な新たな気づきがあるものだ。そしてその気づきの中で、軌道修正の必要性を感じることも多々あることである。軌道修正を感じたのなら、そしてそれがどうしても必要だと感じるのなら、その時に軌道修正を図っても良い。
ただし、ここで一点知っておくべきことがある。それは、年齢を重ねるごとにその軌道修正は容易くできなくなるという事実である。
若い頃は、独り身で生きているので、軌道修正を図ることは、その気になれば比較的容易にできるものである。たとえば、一度就職をしたものの、まったく別の道を歩みたいと考えれば、分野の異なる学部を選択してしっかりと学び直すことも可能である。
しかしこれを中年になってからやろうとすると、様々な箇所に弊害を生むこともある。すでに支えるべき家族があると、なかなか容易には動けなくなることが少なくないわけだ。また、年齢を重ねていくと、どうしても決断力や行動力が鈍るものだ。
だから、大きな軌道修正は、できうる限り若いうちに行っておくのが望ましい。そして年齢を重ねていく上では、微調整をする形で、後悔を残さない道を歩んでいくことが良いよう思う。
また、目標に向かって歩んでいく課程においても、それを楽しむことのできる環境作りは大切である。夢を実現するために過酷な人生を歩むのではなく、夢を実現するために歩む人生をも楽しむことができれば、ずっと充実した時を過ごせるのでお得である。
目標に向かってじっくりと取り組む姿勢を持つことも重要だ。
進むべき道を決定しても、それに迷いがあると、どうしても先に進みにくい。また、ちょっと手をつけては、面白くないからと別の道を選択していては、結果的に満足のいく人生を歩むことができないし、各所にそれぞれ大きな後悔を残すことにもなりかねない。
できれば、人生を捧げることができるような何かを、若いうちに見つけてしまえば、その後の生き方を、有意義に過ごせることになるのではないかと思う。
■残念ではなく充実した人生を送ろう
取り留めのない形であれこれと書いてきたが、実はこれらをまとめると、残念な人生を歩まないためのコツとなる。
それは、なるべく若いうちに、自分が本当に進みたい道を見つけることだ。そしてその道が見つかったのなら、その方向へ向けた歩みをすぐにでも始めることである。
長い人生だから、それでも様々なことに遭遇するはずである。しかし小さなことでも日々続けることで、それは次第に大きな実績として自分の中に積みあがることとなる。そして、積あがる実績は、ひとつの大きな自信なるものだ。また、自分の中に揺るぎなき自信が形成されると、それは、必ず大きなパワーとなってくれる。まさに、残念な人生となりにくいわけであり、充実した生涯を送ることが可能となるという流れである。
まあ、残念な人生を生きてきた俺がこれを述べても、あまり説得力はないわけだが、そんな俺でも、自己の中にはそれなりのノウハウや実績が積上がってきている。そしてそれは、今後の残された人生にも、ある程度の道筋を見いだすことができるように感じている。
若ければ若いだけ、あなたにはアドバンテージが備わっている。是非とも充実した人生を歩んでいただきたいと思う。
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