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50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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レバレッジ投資を行う前に認識すべき点


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■レバレッジ投資とそのリスクの把握

いきなりだが、今回はレバレッジ投資のお話である。いつの時代も同様だが、この投資によって大きく儲ける一部の人間と、大きな損失を抱える大多数の人間が存在するものである。そして、そんな人々を身近でも目の当たりにすることがある。

レバレッジとは梃子を意味する。梃子の原理を用いることで、少ない力でも大きな石を動かすことができることについては、小学校において理科の実験などで誰もが体験したことがあろうかと思う。

同様に、投資の世界においてもレバレッジを効かせた投資を行うことができる。FXやCFD、先物など、証拠金投資だ。これらの取引では、あらかじめ証拠金を入れておけば、その額の数十倍という大きなお金を動かすことができる。このため、少額の資金を回して、大きなお金を動かし、短い期間で大きな利回りを手にすることができるわけである。

しかし、大きな利益の可能性があるということは、逆に大きな損失のリスクも同時に抱え込むことになる。高いレバレッジを効かせて投資を行う場合には、この点を十分に理解しておく必要がある。

レバレッジを効かせた投資の恐ろしさは、たまに発生する急激な相場変動において、見せつけられることになる。最近では、2015年1月に発生したスイスフランの暴騰を挙げることができるだろう。

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■スイスフランに見る投資のリスク

それまでのスイスフランは、ユーロあたり1.2スイスフランという為替上限を設定していた。スイスフランが上昇しすぎるとスイスの輸出産業が不利となることから、スイス中央銀行が為替上限を設定し、この上限を超える場合、無条件の売り介入を実施するとしていたわけだ。自国通貨を売って介入するのであれば、お金を刷れば良いわけだから、インフレなどの副作用はあるものの、無限大の介入が可能だ。

よって、レートはユーロあたり1.2スイスフランが上限となる。つまりこの値になった際に売りポジションを持てば、比較的安全に利幅を稼ぐことができるモデルができあがっていたわけだ。ところが、スイス国立銀行は、突然これを撤廃するとのアナウンスをした。

これは、フルに水を貯めたダムを決壊させるような影響を市場に与えるものだった。
スイスフランは、対円でも115円から155円とわずか20分の間に40円、つまり4000pips程度の変動を記録している。40円、4000pipsと聞いても、外国為替証拠金取引を知らなければその大きさをイメージすることはできないかもしれない。

この変動前であれば、証拠金5万円以内で1万通貨の運用が可能だった。よって50万程度あれば10万通貨の取引ができる。ちなみに10万通貨のポジションでは100pipsあたり10万円の損益が出る。スイスフランが暴騰した際に、仮に50万円程度の証拠金を入れ、10万通貨の売りポジションを抱えていたとすると、わずか20分程度で400万円の損失が出たことになる。

50万円程度の投資であれば、少々お金を貯めれば誰にでもできそうな額だ。しかしこの程度の額でも、場合によってはわずか数分から数十分でこの程度の損失を抱えることがあるという点は理解しておく必要がある。実際、この変動において数百万円から数千万円の追証を抱えてしまった個人投資家もかなりの数にのぼるという。

 

■異常事態の際にはストップロスさえ効かない

なお、相場においての売買では、ストップロスを設定することができる。幾らまで損失が膨らんだらポジションを決済するかをあらかじめ設定しておくことができるのだ。スイスフランで多額の損失が出た際、「ストップロスを設定しておけばこのような事態は回避できたろうに」といったコメントをネット上で目にした。

ところが、損失を被った人の多くは、ストップロスを設定している。それにもかかわらず、損失が出てしまったのはなぜだろうか。

相場とは売る側と買う側、両者の存在があって初めて成り立つものだ。しかし瞬間的なこのような変動においては、一方的なニーズが増大するため売買が成立しない。つまり、暴騰したからと売りポジションを決済しようとしても、それを受ける相手がいないため、取引が成立せずストップロスが意味をなさない。

結果、取引が成立する所までポジションは決済できず、反転したタイミング、つまり売買が均衡した段階で強制決済されることになる。これはつまり天井であり、底である。滅多にないことではあるが、このような状況下においては、損失を回避することはできないわけである。

 

■投資におけるリスク回避策

さて、では同様のリスクを回避するには、どのような対策を事前に講じておくべきだろうか。考えられる点は何点か挙げることができる。

1)レバレッジを効かせた投資はなるべく避ける
2)相場に関するしっかりとした知識を持つ
3)為替の場合、先進国のクロス通貨を中心に扱う

などということになりそうだ。

なお、スイスフランの暴騰時、「基軸通貨以外に手を出してはならない」というコメントも多く目にした。確かに基軸通貨の場合は、これほどまでの大きな変動は起こることはないといえる。しかし絶対に発生しないかというと、そんなことはない。たとえばニクソンショックにおいて、ドル円は360円から一気に300円まで変動している。確率は低いものの、発生しないとは限らないわけである。

また、滅多に発生しないことではあるが、このような事態に巻き込まれると、これまで膨らませ続けることに成功していた資金を一気に溶かすのみならず、再起できないほどの追証を背負い込むリスクもある。よって、これらのリスクを十分に理解し、資産配分やポートフォリオを慎重に見極めながら、投資に臨む必要があるといえそうである。

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