第二の人生をどのように過ごすかを考える
■日々行うべき何かを持つ必要性
第二の人生においては、必ず日々行うべき何かを持つ必要があるということを、各所で述べてきている。全く何もすることのない時間を楽しめるのは、定年後の半年がいいところであり、その後は、なんの生き甲斐もない平坦な時間が死ぬまで続いてしまうことを、多くの先人の老後に垣間見ることができたからである。
「日々行うべき何か」とは、できれば相手があることが望ましいので、ご自分で何らかのビジネスを持つことが好ましい。しかし、定年退職をしてからビジネスを始めるのは無理がある。新たなビジネスを起こすには、多大な労力や資金も必要となる。これを60を過ぎて行うのは厳しいし、もしそのビジネスに失敗した場合、立ち直れなくなることすら考えられる。これほどまでのリスクを取るのは、少々厳しい。
■若いうちから小さなビジネスを作ることの意味
よって若いうちから、小さなビジネスを育て上げることが必要である。これについても、別で述べてきた。さて、これができると、第二の人生はどのようなものとなるのだろうか。
自分で作り上げた小さな仕事があるわけだから、定年を機に、経済とのラインが断ち切れてしまうことはない。また、雇用されているわけではないので、仕事量は自分でいくらでも調整がつくはずである。
すでに子供たちも独立をしているはずなので、これまでのように必死に働かなければ生きていけないわけではないはずだ。また、いくらかの年金も手にすることができるので、収入を得るというよりも、むしろ生き甲斐を得るための仕事を手にしていたいものである。仕事を調整しつつ、その空きの時間には、奥さんと旅に出られるのもよいかもしれない。
■格安マンションを取得する選択肢もある
また、もし資金的な余裕があるのであれば、地方に別荘代わりのマンションを購入するのも良いかもしれない。
首都圏で生活をされてきた方にはイメージしにくいかもしれないが、現在、地方においては、中古マンションが驚くことに100万円台から手に入る場合がある。あちこちと旅をしながら、お気に入りの地域を見つけたのなら、その地に中古マンションを購入するのも悪くない。地方の中古マンションだから、投資としての利回りは望めないかもしれないが、100万円台から手にいれることができるのであれば、リスクもさほど高くない。
週末やスケジュールが空いた時期には、奥さんとともにその地へ行き、のんびりと過ごす。そして、十分にのんびりしたら、再び自宅へと戻るという二重生活を送ることで、日々の生活にメリハリを持たせることができるかもしれない。奥さんにしても良い気分転換となるのではないだろうか。
さらには、子供たちを呼んで、そこでリゾート気分を味わうのも良いかもしれない。
別荘などというと、一部の成功者のみが持つものというイメージがあるが、100万円台の中古マンションであれば、資金的に余裕がおありであれば、比較的手軽に手に入れることができるはずである。
今後、日本の人口は減少を続けることが予想されている。また、地方によっては人口の減少が深刻化する所も少なくない。よって中古マンションの価格については、今後も地域によって暴落が続くことが予想される。
車一台分で手に入る中古マンションであれば、さまざまな使い方ができるはずである。第二の人生に華を添えることも、しっかりと考えれば十分にできるのではないだろうか。
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