50代からの貧乏ながら気楽な人生

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デジタルの考え方が実はとても凄いという話


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■既に一般化したデジタル化社会

 「デジタル化社会」という言葉が一般化して久しい。現在では、情報の多くはデジタル化され、やり取りや処理がなされている。たとえば、PCやタブレット、スマートフォンで扱う情報は、すべてデジタル情報である。また、インターネット上のコンテンツもまた、そのすべてデジタル情報といえる。最近ではテレビもまたデジタルだし、携帯電話の音声もデジタル情報に変換されて、通話がなされている。

ちょっとまわりを見渡すだけでも、デジタル化社会の到来を見て取ることができる。と言うよりも、昨今ではアナログ情報を探す方が、骨が折れることかもしれない。

さて、このようなデジタル社会の中に生きている私たちだが、では、デジタルの正体とはなんだろうか。「デジタルって何ですか?」と問われて、あなたは答えることができるだろうか。デジタル社会に生きていながら、デジタルの正体を知らないのは、ちょっと恥ずかしい。ということで、今回はデジタルのお話しを少々。

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■そもそもデジタルやアナログとは何か

 デジタル(digital)について調べると、そこには離散量などといった単語を見ることができるはずである。離散量・・・・・まったくわからん。離散量とは、つまり連続した意味を持たない量のことだが、これでもまったくわけがわからないと思う。

一方でアナログ(analog)とは、連続量ということができる。つまりアナログとデジタルは、離散量か連続量かの相違である。と結びたいわけだが、これではいよいよわけがわからない。ということで、今日の講義はこの辺で終わりにしましょう。

と、そんな締めにしたいところだが、これではせっかくお読みいただいている方に申し訳ないので続けよう。アナログとデジタルを理解するためには、ちょっとした例を挙げればわかりやすい。

たとえば、子供の頃に糸電話を作った経験はないだろうか。筒に紙などで膜を張り、その膜に糸をつける。糸を伸ばしてもう一方の端にも同様の筒をつければ糸電話の出来上がりである。糸電話では、声による空気振動が紙に伝わり振動させる。この振動は糸を伝わりもう一方の筒につけられた紙を振動させ、筒内の空気を振動させて音声へと変換される。

さてこの際の振動を波形とするならば、連続的な情報として表現されるはずである。ギザギザの線のようにだ。このようなデータを連続量とよぶ。アナログの場合、情報は、数値ではなく物理量で表現される。

一方昨今の携帯電話などは、音声をデジタル情報に置き換えてやり取りがなされる。音声は0もしくは1によって構成される2進数に変換され送信される。そして中継局や公衆網などを介して相手の携帯電話へと届けられ、そこで再び音声へと戻されることで通話がなされる。この際の0もしくは1によって構成される情報の各々の値は、連続せずに飛び飛びの端的な値、つまり離散量的表現がなされる。これがデジタルということになる。

ちょっとした例を挙げたがわかりにくい・・・。

 

■デジタルの持つメリットとは

 さて、ではなぜ現代はデジタルなんだろうか。ちなみに、コンピュータが情報を処理する場合、扱う情報はすべて、0もしくは1の情報、つまり2進数に変換されて処理されている。なぜ、わざわざそんなことをするのだろうか。これまでのアナログでもいいんじゃないかとも思えたりするが、実はデジタルにはアナログにないメリットがある。

たとえば、デジタル情報をやり取りできる通信網があったとする。ってインターネットを始めとするコンピュータネットワークは、デジタル通信網なわけだが、0もしくは1を伝送可能なネットワークさえあると、あらゆる情報のやりとりが可能となる。

なぜならテキストや画像、音声、動画などあらゆる情報は、デジタル情報に置き換えることが可能であるため、一旦0もしくは1の情報に置き換えてしまえば、デジタル情報通信網を介してやりとりすることが可能となるからである。つまりガス管と水道管、電力網などといった種類別の管を容易することなく、情報通信が可能となる。

また、デジタル情報の場合、情報を転送したり、複製する場合、劣化が生じにくいという点も挙げることができる。

かつてビデオでお宝映像をコピーしたりすると、その度に劣化が進み、映像にノイズが入るといった不都合を、多くの方は経験したはずである。しかしデジタル情報の場合は、この劣化が少ない。映像を一旦デジタル情報に変換しているので、仮にこの0もしくは1の情報をそのままコピーすることができれば、完璧な複製ができることとなり、劣化は生じない。また、部分的に複製できなかったとすると、その部分は画像にならないが、できた部分はオリジナルのクオリティを維持することになる。

まあ、このことが、実は著作権侵害など多くの問題を生じさせることにもなっているわけだが、しかしこれはメリットの裏返しともいえる。デジタル情報は、ひとたび完成していしまえば、これを複製するのにコストはほとんどかからない。いくらでも複製して販売することができるわけだ。

オンラインゲームにおけるアイテムの販売などは、この特性を最大限に用いている。ゲームに興じるユーザーは、お金を出してこのアイテムを購入する。しかし販売側は、一度作成したアイテムは無限に複製することができるから、製造原価ほぼゼロで、いくらでもカネを稼ぐことができることになる。これ、販売側からしたら美味しすぎるビジネスといえるだろう。

すでに現在では、ほとんどの情報のデジタル化が完了しているといっていい。よってデジタルによるメリットは、すでに享受できる環境にある。だからこのメリットを巧みに活用すれば、儲けはとても大きなものとなる。また、その一方で、デジタルの持つ問題をモロにうけるビジネスは、衰退の一途を辿ることになる。

「俺はアナログが好きだ」といいたい所だが、この波にのらない限り、まともに生活することさえ難しい状況になりつつあるような気もしてきている。

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