50代からの貧乏ながら気楽な人生

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本当は文字離れなどしていない現代の若者


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■活字離れと文字離れの相違

若者の活字離れが問題視された頃があった。活字離れとは、識字率が高い国や地域において、本や新聞など紙に印刷された文字媒体の利用率が低下することをいう。活字離れの傾向が顕著になると、当然識字率は低下する傾向に向かうから、これは問題である。

ところが、活字離れの傾向は続くものの、文字離れなどはしていない。つまり紙媒体をベースとした読み書きは少なくなっているものの、現代の若者が文字に接していないかというと決してそんなことはない。

昨今では書籍の売上や新聞の購読者数が減少傾向の一途を辿っている。本や新聞に目を通す人の数が年々減ってきているわけだ。これがつまり活字離れだ。活字とはもともと紙媒体に印刷された文字のことだから、紙媒体が売れないことはそのまま活字離れの傾向につながる。

しかし本や新聞が売れなくなるのは、至極当然のことといえる。現代ではすでに活字などなくても、文字に接することができる環境が存在するからだ。いわずと知れたインターネットの存在である。

昔は混み合う電車内で、いかにして新聞を読むかを試行錯誤する必要はあった。新聞を幾重にも折ることで、混み合う車内でも、なんとか文字を追おうとした人が少なくなかった。誰もが新聞には目を通していたからであり、その必要性がビジネスマンにはあったからだ。

ところが現在では、手の中にスマートフォンがあればことが足りる。片手の操作のみであっても、その日のニュースを読むことができる。このため、昨今の電車内では、新聞を手にしている人は、とても少なくなる一方で、座ればすぐにスマートフォンに興じる人の数が圧倒的に多い。

また、スマートフォンがあれば読書さえもできる。最近では電子書籍をダウンロードすることっでも読書は可能となってきているからだ。おっさんの俺はさすがに書籍の文字を追いたいと思っていたりするが、スマートフォンやタブレットであれば、文字サイズも容易に変更することができるころから、もしかしたら数年後には、スマートフォンで読まざるを得ない状況となるかもしれない。

このように、活字離れの傾向は顕著だが、文字離れなどはしていない。

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■現代の若者は昔以上に文字に親しんでいる

考えてみれば、インターネットのコンテンツの多くは、文字によって満たされている。最近では動画や画像、音声や音楽など、さまざまな情報を得ることができるが、何か知らないことを検索しようとすれば、検索サイトにそのキーワードを入力し、検索結果を文字で追う必要がある。

現代の若者は読書をしないという部分が問題になっているようだが、これは書籍の文字を追わずに、インターネット上のコンテンツを追うような、そんなパラダイムシフトが起きているだけであり、文字離れが進んでいるわけではない。

また、紙媒体を使わなくなると、書くことが疎かになるといった危惧もある。確かに紙に文字を書く機会は少なくなりつつある。しかし現代の若者の文章作成能力が低下しているかというと、そんなことはない。

ブログ発信者も少なくないし、ビジネスにおいては、文書ソフトやアプリを用いて、しっかりと文書を作成していている。コミュニケーションにおいては、メールやメッセージにおいて、日々文字を活用し、意思を第三者に伝えようとしている。

もうこの傾向を止めることはできない。しかしこれは当然の流れといえるだろう。今後は、紙媒体の読み書きは、授業のひとつとして学ぶようになるかもしれない。つまり、かつての習字の授業と同じ扱いになるということである。

紙媒体による文字の読み書きを基本として、教育を受けてきた俺のようなおっさんからすれば、それはちょっと寂しくもあり、また、そんなんで大丈夫なんだろうかと一抹の不安も残る。しかし、かなり高い確率で、活字離れは今後も進んでいくことだろう。

でも、きっと大丈夫だ。活字離れは進んでいくものの、若者の文字離れは、進むことはないからである。

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