加齢で運転ができなくなった頃の自動運転車とは
■自動運転車とはなんだろう
人間、いくつまで生きるかなんかはわからないから、あんまり先のことを考えても意味がないわけなんだけど、でもなんにも考えていないと、案外長生きをしたりするかもしれない。
現在の日本における男性の平均寿命は、おおよそ80歳くらいだろうから、平均寿命まで生きたとして、あと25年の人生ということになる。まあ、80歳くらいまでなら、なんとか自分で運転もできる気がするが、たまたまさらに長生きをした場合、自分で車を運転しての移動は難しくなる可能性があるよね。
でも、この頃になると、自動運転車が一般化しているかもしれない。というより、25年もあるわけだかあら、かなり高い確率で実現しているはずである。
「自動運転車?」
聞きなれない言葉かもしれない。別名ロボットカーともよばれている。つまり、自ら運転をしなくても、自動運転をして、目的地まで運んでくれる車のことだ。このSFに登場するような技術は、実はすでに開発が急ピッチで進められているし、一部の国では一般道を走行しそうな勢いだ。
また、インターネットの検索で知られているGoogle社は、すでにロボットカーのプロトタイプを発表していたりする。つまり技術的な側面においては、とりあえずドライバーなしでも既に走行できる技術水準にまで至っているってことだ。
■自動運転車普及の道のり
ただし、ならばとすぐに普及するかというと、話はそう簡単にはいかない。
車自体が運転してくれるわけだから、ドライバーはいらないわけだが、万が一事故が発生した場合の責任の所在が難しくなる。自動走行モードによって走行している際に、人をはねてしまった場合、「俺は運転していないし。そもそも寝てたし」といわれると、被害者側はたまったものではない。
このため、米国ではさまざまな法規制を付帯させる動きがある。たぶん当初は、ドライバーなしとはいかず、あくまでも運転免許を持つ人間の利用に限られ、なんらかのアクシデントがあった場合には、即座にドライバーが対応する必要があるとの条件がつけられるんじゃないだろうか。つまり、当初は運転補助的な機能としてしか、使うことはできないかもしれない。
法整備は日本においてもかなり難航することが予想される。よって、ドライバーなしでの利用が本格化するまでには、まだまだ時間を要することが予想される。
しかしこの問題は、更なる技術革新による安全性向上と、実質的な普及率向上によって、徐々に解消されるはずである。
まあ、あと25年くらいは、自分で運転をするつもりだからいらないし、そもそもそんな車が出たからって俺はカネがないので買うことができない。よって現在ロボットかーが抱えるさまざまな問題を、25年くらいかけてクリアしていただき、そして25年後、俺がヨボヨボのじいさんになった頃に、ご登場願えば、俺としてはベストなんだけどなと、密かに思っていたりするわけです。
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