50代からの貧乏ながら気楽な人生

ミドルの視点から見たさまざまな問題やネタを綴ります。

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55歳スーパー仕事サーチャーによる求人情報誌の読み方


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■仕事はないがスーパー仕事サーチャーの私

55歳高卒まともな職に就いていない男である私は、日々仕事を探しているわけだが、昔は「ここにしよう」と決めて電話をかけて面接に出向けば、おおよそ職を得ることができた。しかし現在ではまったく決まらなくなったため、上がるのは仕事探しスキルだけである。つまり、私の現在の職業は仕事サーチャーってことになる。

ちなみにサーチャー(searcher)とは、情報処理の世界ではデータベースなどから目的の情報を収集する人間をいう。もう結構仕事探しをしてきたので、私には自ら「スーパー仕事サーチャー」という称号を与えよう。ただし、サーチャーはあくまでも情報を検索する側の人間であり、実際に就職が決まるという部分は担当外なので念のため。

さて、スーパー仕事サーチャーの私は、スーパーやコンビニにおいてある無料の求人情報誌を当然のこと活用させていただいている。2、3冊はすぐに手に入るし、無料ときている。おかげでやたらたまってしまうのは玉に瑕だが、まあそれは置いておいてと。

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■求人を難解にする雇用対策法

で、日々これらの雑誌を見ていると、ひとめ見ただけでその掲載広告企業の実態が見えてしまったりすることがある。また、求人広告にまつわる法律なんかについても、少しだけ詳しくなったりするので、今回はそれをご紹介することにしよう。

まずは、ちょっとだけ法律のお勉強から。あ、大丈夫。高卒の私が書くことだから。難しいはずないから。

みなさんは雇用対策法という法律をご存知だろうか。雇用対策法は1996年に制定されたものだ。その目的にはいろいろと難しい文言が並ぶが、ようは、仕事を探している人間に対して、より広く仕事を供給することが目的のひとつであるらしい。

このため、求人広告の掲載にはしっかりと雇用対策法が適用されることになる。法の適用は各所にわたるが、その中で「年令制限の禁止」ってのがあるのをご存知だろうか。まあこれ、年齢を制限しちゃいけないってわけじゃないんだけど、年令制限にはいろいろな規定が設けられている。つまり、雇用主の一方的な都合のみによって採用年齢をあからさまに限定できないわけね。

たとえば「ギャル向けファッション店・20代前半の人大募集」と不用意に広告は出せない。でも、ギャル向けの売り子を募集しているのに、私なんかが「働かして」と応募されては迷惑であることは明白である。私だってギャル向けファッション店で働きたくはないし、想像しただけで私自身キモい。

ということで、なるべく法に抵触しないように、しかしそれとなく年令制限を設けたいといった苦肉の策として、次のようなコピーが登場することになった。

「20代の明るい女性活躍中!」

しかしこれ、法律制定の意味があんのかよと疑いたくもなる。逆にこの法律のおかげで無駄な応募や面接が増えたんじゃね?的な感も否めないが、とにもかくにも、同様に仕事を探されている方は、このさりげないコピーを見落としてはいけない。応募をしても年齢で無下に蹴れないので、とりあえず面接ということになり、そして落とされて無駄に1日を使うハメになるからだ。


■求人誌の記事からも会社の内情を把握できる

また、毎週発行されている求人雑誌を見ていると、あることに気づく。それは、毎回カラーで大きな広告を掲載し続けている企業だ。この手の広告は、営業職や派遣業務などが中心となるが、では、なぜ常に広告を出しているかという部分をみると、自ずとその裏が見えてくる。

求人雑誌は無料だが、求人広告を掲載するのにはお金がかかる。求人企業からの収益で求人雑誌は利益を上げているからだ。それにもかかわらず、毎回カラー広告を出し続けるには、それなりの資金が必要である。

しかしそれでも広告を掲載しているのは、辞めていく人間が多いってことだ。常に辞めては新規で採用。そしてまた辞めては新規で採用というサイクルが、ビジネスモデルの一部になっている。だからそれで収支は取れていることになるが、ということは、とってもヘビーな仕事である可能性が高いわけだ。

また、派遣業の場合は、広告を出して派遣登録者を増やすことでビジネスが成り立つし、人材自体が商品であることから、常に仕入れを続ける必要がある。これもまた、毎回の広告掲載は、ビジネスモデルに組み込まれたものといえるだろう。

あとこれは気をつけていただきたいことだが、やたら高給であったり、勤務時間自由などとうたっている広告も、注意が必要である。これらの企業がすべて悪いとはいわないが、この手の仕事はフルコミッションである場合が少なくない。

フルコミッションとは、完全歩合制のことであり、つまり固定給がなく、たとえば売り上げた分から歩合で報酬を支払うというものだ。つまり、売上をあげなければ給料はゼロということになる。

私は営業職に就いていたこともあるので、この手の仕事も驚くことはないが、実際、未経験者がこの世界に飛び込むのは厳しい。まあ、若くてバイタリティがあるのであれば、そして不屈の精神をお持ちであれば、儲かるかもしれない。

また、同様の広告の中には、仕事を得るためには何かを自腹で買わなければならないという付帯条件をつけてくる悪質なものもあるようだ。何かを買えば仕事を回すといった類のものだが、実際にはさしたる仕事をもらえないといったオチが用意されていたりするようだ。

「君子危うきには近寄らず」ということで、あまりにも高額な給与を提示してある求人広告は、よほどのことがない限り、避けて通るのが良いと思ったりしている。

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